連日店にこもっての涙市の準備に疲れを感じていますが、私が取り組んだ企画だけに弱音を吐いていてはなりません。
頑張らなくてはならないと自分に言い聞かせているところです。
今日から夏物のきものや帯に割引入れる入れる作業に入りましたが、ゆかたも含めて夏物消費が活発な時期だけに、割引価格を付けることに対して涙が出る想いでいます。
こんな話をしてもご理解をいただけないと思いますが、店での品揃えは、どれも吟味した販売価格が付けられていて、割引をするために付けられているお値段ではないからです。
他店との差別化を図りたくて、毎月仕入先を歩いて揃えた商品をだけに、決算前に在庫を少なくするための企画は仕入れ係としては本当に辛いものがあります。
そのような想いから「涙市」という名称になった訳ですが、とはいっても年に一度のことです。
お客様にご奉仕する気持ちで割引価格を付けさせていただきました。
そして本日、店頭にこの看板が立ちました。
この会は夏物だけではなくて、秋冬物も店内に並びますが、催事をするからには売上を立てたいというのは経営者の本音。
そこで仕入先の協賛もいただいて品揃えを増やしてお客様の対応に当たりたい考えていますが、協賛品も今回の会の趣旨に沿った割引価格でご紹介させていただきます。
すでに数名のお客様から商品の問い合わせが入って来ていまして、気に留めていただいていいることに喜びを感じています。
ベストを尽くして会に臨みたいと思っていますが、できれば運が味方に付いてくれないかと虫のいいことを考えたりもしますが、自らの力で何処までできるかが試される時かと思っています
こちらは撫松庵のセオアルファのプレタゆかたを撫松庵の帆船柄の半幅帯でコーディネートしたものです。
自信持って仕入れた品なのになかなかお嫁入りが決らずにいて、私の見立てが良くなかったのかもしれません。
涙市の価格が付けられましたが、店にはこのような商品が少なくないから決算の会が必要とされるのでしょう。
割引価格を付けながら、仕入れ係の責任の重さを改めて感じさせられていました。
どれだけ学習しても、感性の問題だけにパーフェクトに売り尽くすというのは至難の業。
いろんなことを経験して学ぶのでしょうが、できれば割引に頼る商売でない姿でお客様と向き合えたらどんなに素敵なことか・・・
夢物語かもしれないが、そんな店を目指したいものです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。