久しぶりに青空が広がる夏休みらしい一日ではなかったでしょうか?
涙市は三日目に入り、多くのお客様を期待していましたが、思っていたように行かなかった日曜日でした。
日によって気持ちが浮いたり沈んだりしていますが、これが仕事というものです。
大事なことは諦めないことかと思っていますが、私の心は曇り空と言えるかもしれません。
そんな折り、お世話になっていたお客様のご主人から相談したいことがあるのでお邪魔したいとの電話。
しばらくしてご主人がお越しになられてお話を聞いてみると、亡き妻の着物が沢山あり、その着物をどのように判断したらいいか分からないために、家に来て私に判断を仰ぎたいというのです。
現在ご主人は一人暮らしで、お盆に娘と孫が帰省しているその時にお願いしたいとのことでした。
奥様とは、3・4年くらい前に出会いをいただいたお客様で、長年、日本舞踊を習っていたこともあって沢山の着物があるそうです。
短いお付き合いでしたが、お世話になったこともあり、お手伝いに伺う約束をさせていただきました。
私の立場からすれは、辛い仕事になるのではないかと思っています。
こんな感じで店には小売業とは別次元の相談がいろいろ入ってまいります。
考えてみたら着物を知らない人口が増えているにも関わらず、地域の呉服店が減少しているから相談できる場がないのでしょう。
地域密着型の店を目指すのであれば、よろず相談を受けられる店であるべきだと思っています。
帰り際にご主人は私に、日当はおいくらくらいお支払いをしたらいいのかを尋ねられましたが、お金をいただくつもりもなく、またそのようなサービスを始め訳でもなく、お代は必要でないことを伝えさせていただきました。
たまにこのような相談をいただくことがありますが、これも時代の流れなのかもしれませんね。
今日は先染めの牛首紬で単衣の着こなしを作ってみました。
単衣の着物となではお召になる時期は、5・6月、9・10月頃かと思えますが、蒸し暑さを感じる時期でもあり、着物の地色が濃くならないようにされると、より単衣らしい着物に見えるのではないでしょうか?
そのような想いから、グレー地に薄紫の縞の牛首紬を選択してみました。
合わせた帯は青と濃淡をクロスさせた六通柄の幾何学模様の染帯でコーディネート。
個性的な染帯ですが、甘い装いもがキリッとした表情に変わり、ステキな装いになったと思いませんか。
こちらの牛首紬は裏地を付けて袷の着物にもできますが、秋の単衣を想像してコーディネートさせていただきました。
どちらの品も涙市価格で店頭に出させていただいていまして、染帯は店頭価格242,000円の品を税込み価格180,000円とさせていただいています。
先染めの牛首紬は販売先で販売価格が異なることから、涙市価格を控えさせていただきます。
興味をお持ちの方は当店いて確認いただけたらと思っています。
ところで毎日いろんな人と接して、いろんなお話をさせていただいていますが、お相手させていただく方が感情を持つ人間だけに、言葉や立ち振る舞いで相手を傷つけてしまうこともあれば、些細なことで自分が落ち込むこもあったりして、相手を敬うことの大切さを感じています。
長いこと生きていると自分がわがままになっていて、気を付けたいことの一つとして問題意識を持てるよう心掛けたいです。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。