楊柳(ようりゅう)の生地で染めた単衣用の付下げ・そして妻の月命日にお願いして来たこととは

単衣用の付下げをコーディネート

今日は開店時からお客様の来店が続き、娘達の子供達も店の来ていたこともあり、人の出入りの多い一日でした。

夕刻になってお客様が引いて静かな時間を取り戻すことができましたが、毎日が慌ただしく過ぎて行って思考力を失っております。

 

そうした中、クラウドファンディングで作られていただきました加賀染め足袋が9割近く仕上がったこともり、本日、県外のお客様を優先に発送を済ませたところです。

ご注文をいただいたお客様には大変お待たせしてしまい、一日でも早く発送できればと考えていましたが、本日の発送になってしまったことをお詫び申し上げます。

 

何か行動を起こすと、そこには良し悪しに関わらず結果というものが付いてきて、喜びもあれば頭も垂れることもあり、後始末も自ずと付いてまいります。

 

この繰り返しに右往左往していますが、それは不安と背中合わせにしているからで、その足跡は店を逞しくするものだと信じて止みません。

 

たまたま孫が店に来ていたこともあり、孫を引き連れて妻の墓参りに行ってまいりました。

 

 

 

孫達と妻のお墓参り
孫達と妻のお墓参り

 

妻の月命日の墓参りとなりましたが、店が開く「ゆかた会」を目の前に控えて、胸の内を妻に伝えてまいりましたが、コロナ感染の急拡大が気がかりでなりません。

安全対策には十分気を配り、楽しい時間を共有出来ることに知恵を使うことが店の役割で、妻の力も借りたいと思っています。

 

展示会の後始末も終え、これから「ゆかた会」のことに気持ちを集中させて、どのような進行ができるのかを考えたいと思っているところです。

 

これらのすべてが、私が選択したこの店の店作り。

行動を起こすことにで不安が付いてくることは初めから分かっていることで、ここをどう乗り切るかは自分次第。

お客様の笑顔が見届けるまでベストを尽くしてみたい。

その覚悟で臨みたいと考えております。

 

 

 

単衣用の付下げをコーディネート
単衣用の付下げをコーディネート

 

こちらは単衣用の着物として楊柳(ようりゅう)ちりめんで染められた付下げになります。

無地の風合いを触れていただくことが適いませんが、楊柳ちりめんとは、緯糸(よこいと)に片撚りの強撚糸(撚りの数が多い撚糸)を用いて織り上げると、縦の方向に同じように、柳の葉に似た不規則な形のシボが現われて、吸湿性や放湿性のある生地になることから、単衣用の着物に用いられているものです。

 

生地になめらかな凹凸があり、お召になったときに密着しないちりめん生地だと考えてください。

なので、5.6月、9.10月頃の単衣時期にふさわしいとされている生地で、涼しさを感じることができる色合で染められたフォーマル着です。

 

その付下げにシャリ感のある単衣用の袋帯でコーディネートしてみました。

見た目の爽やからも単衣物らしさを印象付けているかと思いますが、仕入先の話では、コロナ禍が影響しているのか、作られている量が少なくなっているそうです。

 

暑い日が続く8月が過ぎれば、和装の世界は単衣物の着物になります。

9月や10月にお茶会などを控えていらっしゃる方に、楊柳の付下げをお勧めできればと思い、ここに紹介させていただきました。

 

説明が足りていないかもしれませんが、今日はこれにて一日を閉じることと致します。

 

ではこれにて・・・
お休みなさい。