【店主の呟き】
昨夜県外のお客様から感謝祭に出品していた商品の注文が入りましてね~
とっても嬉しく思った次第です。
今回の店の感謝祭は県外のお客様に助けていただいた会だったかもしれません、
改めでネットの活用が店作りになくてはならないものになっていることに気づかされていまして、郊外の小さな店でも、努力と根気とセンスを磨いていけば、きものファンの関心を集めることが出来る気がしてなりません。
ネット販売に強い店に比べれば足元にも及びませんが、少なくとも、可能性があるあるだけに真摯に仕事と向き合いながら信頼をいただける店にしていかなくてはならないと思っています。
頭で理解できていても、その志を形にしていくことは容易ではなく、志の根っこに“この仕事が好きである”ことが、物事の始まりとなるのでしょう。
そこには無限の工夫というものが湧き上がる場所で、心が折れることがあっても諦めることを知らない“粘り強さ”が育って行くのかも。。。。
私たちのきもの業界は、長引くコロナ禍と、物価の上昇やエネルギー資源の不足などもあって、身を守る仕事へと移行している気がしてなりません。
どことなくこれまで関係性がギクシャクしはじめていて、昨日は信頼してた仕入れ先の担当者が今月いっぱいで退職するとの電話が入ってきましてとても驚きましたが、今日は着物の裏地を専門に取り扱っている仕入れ先の担当者から、来年一月より八掛が値上がりするとの連絡があり、確か数か月前に値上がりしたばかりなのに、今年2度目の通告。
この値上げラッシュは、ありとあらゆる商品の中で起きていて、歯止めが効かない状態になっているんですね~
生き残るために必要なことかもしれないが、それは作り手の言い分で、買い手側からすれば、着物が遠いところへ行ってしまって、気軽に買い物ができなくなることを意味していて、このような悪循環の渦が至る所で起きているのが実情です。
商いをする側としては、この流れを損得勘定で視てしまいがちですが、値引きや安さを強調することが顧客満足と考えるところがありますが、ここに大きな落とし穴があるのではないでしょうか?
きもの愛好家はお値段が上がることを望んではいませんが、そのことよりもよりも、安心が買える呉服店さんを探している気がしてなりません。
言葉を替えるなら呉服店さんは怖い存在になっているのでしょう。
私たち業界人は着物離れの要因として、生活様式が大きく変わったことや着物が高価で気軽に買えないことを口にしますが、これらは呉服店さん側の言い分で、売り手側の接客の在り方が怖くて呉服店離れが間接的に着物離れに繋がっている部分もあるのではないでしょうか。
業界はネットの普及や長引くコロナ禍で大きな岐路に立たされていて、きもの愛好家が最も望んでいることに目を向けなければなりません。
その中で店の強みを活かしていくことが未来を切り開くのではないでしょうか。
長い経験を積んでも何が正しいことなのかを判断することはできませんが、少なくとも私は自分の考え方を信じたいです。
熱くなってしまいましたが、冬が目の前に迫っているみたいで、今日は寒い冬を楽しむコーディネートを紹介させていただければと思います。
【きもので冬を楽しむコーディネート】
こちらの画像をご覧ください。
黒地のきものをクリスマスの夜に降る雪と見るのか、夜空の星と観るのかで趣が変わるかと思いますが、雪に結晶柄の染帯を合わせることで、ロマンティックな冬を想像することが出来るかと思います。
クリスマスの時期となれば、寒さをしのぐ防寒草履が必需品かと思い、黄緑色の防寒草履を添えさせていただきました。
静かな装いですが、カッコいいと思いません。
この着姿を見たら、感激する人がいたりするんじゃないかな~
夜空から降る雪を印象付ける染帯がとても素敵かと思います。
冬のおしゃれな着こなしとしてお勧めさせていただきたい塩瀬帯です。
参考にされてください。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。