【店主の呟き】
今日の夕刻の事ですが着物姿の方と若い女性の二人連れの来店があり、挨拶を交わすと、なんと埼玉県からお越しになられた懐かしお客様だったんですね~
突然のことだったので感激いたしました。
お嬢様と二人で金沢の観光に来ていて、その脚で店に立ち寄ってくださったみたいです。
初めての出会いは、ご主人が単身で石川県で仕事をしていらっしゃって、2012年のゴールデンウィークにご来店をいただいたお客様なんですね~
その後、何度かお越しになってくださっていたのですが、ここ数年、コロナ禍などもありましてお会いする機会がなかったので驚きがありました。
お客様は変わらすきもの愛好家でいらっしゃって、お嬢様も交えてゆっくりお話ができて本当に良かったと思っています。
今年、5月20日(土)・21日(日)の両日に東京日本橋で展示会を開くことをお話すると、興味深くお話を聞いてくださって、お客様の日程が合えば再び東京でお会いできるかもしれません。
東京で単独の展示会は開くのは初めてなので、お客様を前にして展示会のお話もできたことを光栄に思っている次第です。
元気をいただくことができて心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
さて、現在私は4月の21日(金)~24日(月)までの4日間に開催を企画している「永治屋清左衛門展」のチラシを構成中でいますが、京都ギフト・ショーへ向った際に清左衛門さんの会社にもお邪魔して、楽しい企画を盛り込むことが適ったので、ここに報告させていただきます。
【永治屋清左衛門のきもの】
こちらに写る画像が永治屋清左衛門の織物の小紋となるものですが、類似品が他社で作られていないために、言葉で商品の魅力をアピールするのが難しいところがあります。
商品を目に触れていただくことを優先に企画を組むこと必要とされていて、これまでに何度となく担当者と話し合いを持って、いくつかの企画を設けることが出来ました。
その前に永治屋清左衛門のきものや帯は絹糸の最高ランクとされている「6A」の極細の糸を使って商品が作られていまして、その糸は「エルメスのスカーフ」に使われている糸と同じだそうです。
ここが一番の売りかと思っていますが、7代目となる永治屋清左衛門は文化庁などから依頼されて文化財の復元品にも力を注いでいらっしゃって、お市の方(織田信長の妹)の衣裳を復元した打ち掛けを特別展示させていただくことができることとなりました。
【企画(1)お市の方の衣裳を特別展示】
それがこちらの画像にある「立涌に菊花文様唐織小袖」です。
美術館の貸し出しすることが多く、少し痛みはあるかもしれないが展示が可能であることの確認を取り付けることができました。
【企画(2)お市の方の衣裳と同じ文様で織った半衿にネームが入る】
そしてお市の方の小袖に使われている立涌文菊花文様を地紋として織った正絹半衿が織れるとのことで、その半衿の端の部分にお客様のお名前を“ひらがら”で入れてお市の方の半衿を作っていただけることとなりました。
画像はお市の次女“お初の方”の衣裳を半衿として織った品となります。
赤いシールの中にお名前が入るこことなります。
正絹の地紋が入った特別な半衿だけに通常では15,000円以上するのではないかと考えられますが、卯月の会の会期中にお越しのお客様にはメームをお入れして税込み価格3,000円で承ります。
繰り返しますが、電話やメールでの注文はお断りさせていただきます。
それは、永治屋清左衛門のきものや帯を目にして触れていただくために用意した企画だからです。
【企画(3)清左衛門の生地で帯留めが作れる】
そして三つ目の企画として用意したのが、永治屋清左衛門のきものは全てが織物のきもので、生地を織ったときや仮縫いをしたときに余分な生地が残ります、
期間中にその生地を店に持ってきてくれるので、その生地で帯留めを作ることができるとのことです。
帯留めのパーツも用意しますので、お客様ご自身で帯留め作りにチャレンジしていただく企画を用意しました。
担当者の話では5分から10分以内で作れるそうです。
ワークショップとして参加者を募って同時のできればいいのですが、展示会中でもあるので作業ができるスペースを確保することができません。
なので予約を取って一人ワークショップとさせていただくこととなりそうです。
参加者の人数が分かれば、帯留めのパーツや生地の用意もおおよその数が読めるので、予約制となる方向で検討しているところです。
このようにして清左衛門の「6A」の糸で織った生地に触れていただくと、織物のきものなのに染めた訪問着や小紋の生地と変わらない柔らかさと絹のつや肌を持ち合わせたきものであることに気づかれるでしょう。
ということで今日は永治屋清左衛門展の期間中に当店が用意した企画について説明させていただきました。
どうにかまとめることができてホッとしています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。