【店主の呟き】
今日は早朝から大学を卒業される振袖に袴の着付けがあり、その後夕方の5時過ぎまでお客様が絶えない忙しい一日となりました。
久しぶりに店内が賑わっていましたが、その忙しさに疲れを感じています。
春の訪れは人を動かしているのでしょう。
これから呉服店さんの動きに注目度が増してくるのではないかと考えていますが、重要になってくるのが店側のSNSの活用であったりホームページからお客様を誘導することができる仕掛け作りかと考えております。
特にこの春先は、入学式できもの初心者がきものに袖を通される方が多くいて、和装について分からないことや、不都合なことが起きることが少なくありません。
そのような場合の解決法として、スマホで検索するというパターンが当たり前になっていて、そこに当店の情報が出てきたなら、取りあえず相談をしてみようという動機が生まれるのではないかと考えています。
それは新しい出会いをいただける機会でもあり、相談者に対して呉服店としての役割を果たすことができたなら、店の価値を高める機会となるものです。
この接点を重んじることは、新規客を増やして行くことにも繋がるので おろそかにできません。
そしてそこから始まる物語が店の発展に導かれるものだと考えています。
お客様の初めての体験は、ホームページに書かれてある言葉よりも遙かに大きな意味を持つ物で、そのことを自分に言い聞かせて店作りに励みたいと思っています。
一方できものファンに喜んでいただける店作りにも気を配らなくてはなりません。
そこで今日は訪れる初夏に向けて、お茶会などで必要とされる単衣用の色無地をコーディネートしてみたのでご覧ください。
【単衣用色無地を単衣用袋帯で組み合わせる】
そのコーディネートがこちらになります。
フォーマルの装いとなるので面白みがないかもしれませんが、お茶などの習い事をしていらっしゃる方にとっては必需品となるのではないでしょうか。
単衣物のきものは裏地が付かない着物のことで、「7,8月」の盛夏に着るきものと、「5、6月」と「9、10月」に対応するきものとに分かれます。
ここでのコーディネートは「5、6月」と「9、10月」頃を意識した単衣色無地の着こなしで、きものの色合に涼しさを感じられるところがポイントかと考えています。
ここでは淡いグリーン系の色で、合わせた帯は単衣用に織られた薄手の西爺袋帯で組み合わせています。
お茶時で着ることを考えたとき、背縫いに家紋が入ることが考えられるので、格のある袋帯を持ってきましたが、名古屋帯であっても可笑しくありません。
注意したいことは、薄手の織り方の素材であることが重要で、その見極めが難しいところではありますが、手に触れていただけると、納得できるかと思います。
また単衣用の色無地は生地に厚みと張りがあった方が落ち着いてお召いただけるのではないでしょうか。
バッグはお茶時を想定すると持ち物が増えることが考えられるので、あおり型タイプで合わせてみました。
そして長襦袢も単衣用に合せる長襦袢が市場にあるので、単衣用の長襦袢で組み合わせると蒸し暑さが軽減できるかと思っています。
とにかく商品を手に触れていただけると、私の言っている意味が分かるかと思いますが、きものを着る機会が多くある人は、単衣用の無地があると何かと役立つのではないかな~
参考にされてください。
【木目込五月人形展の看板が立つ】
そして店頭にはこちらの看板が立ちました。
3月17日(金)~23日(木)の期間に開催させていただく「木目込五月人形展」の看板です。
明日、会場準備に入りたいと考えていますが、古布の生地を使った木目込みの五月人形が特設会場に登場致します、
明日はその記事を書きたいと考えているので楽しみにしていてください。
疲れがピークに達しているので、今日はここまでとさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。