入学式で着物を着終えたら着物と長襦袢の丸淡いを済ませてかたづけること

入学式に着物を着る人のための着付けの部屋

【着物のお手入れの話です】

 

 

地域の小学校の入学式が目の前に迫っていて、年々着物で式典を迎えられる方が増えているのか、今年度は4人のお母さんを着付けさせていただきます。

 

小学校の入学式で着付けで4件というのは初めてで、お二人の着付師に手伝っていただく訳ですが、その前に持ち込まれた着物一式を点検しなくてはなりません。

 

というのは、着物に汚れやカビが出ていたり、たたみシワが目に付いたり、着物と長襦袢の寸法が合っていなかったり、合わせる帯締め帯揚げの色や種類が違っていたりすることがあるので、お客様の目の前で確認するようにしております。

 

 

【入学式の着付け準備】

 

 

 

入学式に着物を着る人のための着付けの部屋
入学式に着物を着る人のための着付けの部屋

 

何の問題も無く着付けに入れる方は1件だけで、他3件は着物や長襦袢のお直しが必要となる方でした。

 

 

【きもの点検で問題が見つかった事柄】

 

 

何処に問題点があったかといいますと、

 

1.着物や帯のたたみジワ

2. 着物の衿の汚れ

3. 着物の身頃や袖の部分の汚れ

4. 長襦袢の半衿の汚れ

5. 帯締めと帯揚げの種類と色合が着物の装いに合っていない

 

これらのことが持ち込まれたものの中にありました。

 

お直しの効く物は、早速対応させていただくこととしましたが、「2」「3」「4」は、以前に着物を着たときに、着終わった後のお手入れが出来ていなかったことが考えられます。

 

着物の衿の汚れや長襦袢に取り付けてある半衿の汚れは、汗かファンディーションの汚れが変色したもので、丸洗いをしてかたづけてあれば茶色く変色するようなことは避けられたのではないかと思われます。

 

店では着終わった後は必ず着物や長襦袢のメンテナンスを終えてからかたづけるようにお伝えしていますが、気の止めることなくかたづける方が多いみたいで、入学式や七五三の時期になると、慌ててシミ抜きの相談に駆け込む方が多くなっています。

 

なので入学式を着物で迎えられる方は、次ぎに七五三が控えているので、着終わった後に着物や長襦袢の丸洗いを済ませてからかたづけるようにされてください。

 

 

次ぎに注意して欲しいことは半衿の汚れです。

 

 

【半衿の汚れ】

 

 

 

半衿の汚れ
半衿の汚れ

 

少し前のブログ記事で、入学式の日に着物の着付けを依頼されて、持ち込まれた着物一式を点検してみると、刺繍の半衿が汚れていることを呟いたときの画像になります。

 

半衿は直接素肌に触れるので、着終わってから半衿に汚れが無かったとしても、白い半衿は数ヶ月後に素肌に触れた箇所から茶色い汚れがハッキリ見え始めます。

 

持ち込まれた長襦袢もそのパターンかと考えられますが、店で新しい半衿と取り替えさせていただきました。

 

 

【半衿を取り替える】

 

 

 

半衿の汚れ
半衿の汚れ

 

その画像がこちらになります。

 

左側の刺繍半衿が持ち込まれたときの半衿で、このようにして長襦袢から取り外すと汚れているのがハッキリ見て取れます。

 

今回の着付けで半衿の取り替えが必要な人がお二人いましたが、すぐに新しい半衿に取り替えて、7日の着付けを待つまでとなりました。

 

入学式の着付けを承った4人はどちら様も初めて店と関係性を持った人達で、そのことでお直しが必要となりましたが、綺麗な装いで入学式が迎えられるので良かったのではないかな~

 

繰り返しになりますが、着物を着終わったなら、必ず着物や長襦袢の丸洗いを終えてからかたづけてください。

 

私の店でも丸洗いや汚れ落としが出来るので気軽に相談ください。

 

 

まとまらない記事となっていますが、今日はこれで終りとさせてください。

では、これにて・・・
お休みなさい。