明日24日から【ひな人形展】だというのに、無情にも大雪になるとは・・・・
主催者として辛いところがありますが、31日までの8日間の開催となるので、取りあえずは駐車場に雪透かしに全力を傾けて、天候の回復に期待するしかありません。
能登半島に被災地の生活のことを考えたら、とても恵まれた環境にあるもののボヤキが出てしまいます。
ともあれ明日からの開催となるので、現実を受け入れてネットからも注文がいただかけるように、工夫が必要かと思っているところです。
【古ちりめんの木目込みひな人形展の開催】
店の奥の特設会場は親王飾りのひな人形で埋め尽くされていて、今回は28体の木目込み人形を揃えることができました。
この展示会で最も強調したいことは、お雛様の衣装が昔の絹に着物から創作されていることで、全国に雛人形は沢山存在していますが、古ちりめんを使っているのはほんのわずかしかないと思ってください。
それも同じ衣装を着たお雛様がないことから、一点物のお雛様となります。
特に人気があるのはこちらのは【神皇立雛】で、その存在感は段飾りのお雛様よりもあるように思っております。
お客様からお顔が優しいとの評価をいただいていますが、初節句のお雛様としてお勧めさせていただきたい一品です。
8日間の開催なので、他のお雛様もブログなどから紹介させていただくつもりでいますが、何か探しているお雛様があるようでしたら気軽に相談ください。
今日はある方から雛人形の帯があったら紹介して欲しいとの相談がありまして、いく品か手にすることができたので、その【お雛様の染帯】を紹介させていただきたいと思います。
【お雛様の染帯】
その一つがこちらの立雛の染帯になります。
若草色の葵柄の小紋に合わせてみました。
こちらの染帯はお太鼓柄で、画像は立雛を描いていまして、男雛に金をあしらって格調を高めております。
腹は蛤紋に貝桶の蓋を絵にしてまして、とても手の込んだ仕事をしている染帯かと思っています。
ここの染屋さんは店と深い繋がりを持ってまして、現品は白地ですがベースの地色をクリーム地やフジピンク色で新たに染めることもできます。
新しく染めるとなると、約一ヶ月近く時間を要します。
その場合、地色を引き染をするので、白地の帯よりも2万円くらい料金が上乗せになることもお伝えさせていただきます。
【春を呼ぶお雛様の染帯】
こちらは趣がガラッと変わって、可愛い桃の節句を染めた染帯かと思っております。
帯地の色は淡いクリーム地のお太鼓柄で、優しさのある帯ではないでしょうか。
腹の模様は桃の花になるのかな~
【お雛様の染帯】
そしてこちらは京都の仕入れ先が持っているお雛様の染帯になります。
担当者が画像を送ってくれたものをそのままアップさせていただきました。
地色は淡いクリーム地だと聞いております。
現状ではこの3点しかご紹介することができませんが、お気に召していただけるようでしたらガード加工の一つとなるパールトーン加工を加えることをお勧めさせていただきます。
この加工を済ませておくと、食べこぼしの汚れや汗ジミがついても、メンテナンスに出していただけたら奇麗な状態に戻せるので安心かと思います。
10年近く前でしたら、お雛さんの帯がもう少し多く作られていましたが、年々、作る側が無難にお嫁入りが決まっていく商品を重視し始めて、コロナ禍で着物業界が大きなダメージを受けたことで、生産量が激減してしまいました。
そのことで、季節を限定した商品をあまり作らなくなっていて、今に至っている感じがします。
きものを熟知されたきもの愛好家にとっては、現状に物足りなさがあるかもしれませんが、店としては出来る限りマニアックな商品を紹介できるように努めてまいりたいと思っています。
ということで、今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。