明日2月23日は天皇誕生日で祝日となりますが、数字の語呂合わせから「2(つ)2(つ)3(み)」となることから“つつみ”で「風呂敷の日」なんですね~
メディアもこの日が風呂敷の日となることから、風呂敷の活用法や風呂敷の包み方を紹介してくれて、風呂敷の注目度が高まり、その追い風に乗って風呂敷を見に来られる方が多くいました。
この店にもNHKの取材がありまして、その反響にメディアの影響力を改めて感じた次第です。
当時を振り返れば、風呂敷がトレンドになっていたのかもしれないが、コロナ禍が世界を騒がせてからというもの、風呂敷を話題に採り上げるメディアが少なくなり、その勢いは影を潜めてしまっているのかもしれません。
風呂敷こだわる店としては、風呂敷の日をとても意識していまして、店内では新柄の風呂敷を取りそろえて「風呂敷展」を開催させていただいています。
【新柄90㎝巾のパンダとコアラの綿風呂敷】
こちらの90㎝巾のパンダとコアラ風呂敷も風呂敷の日に合わせて用意させていただいた新柄風呂敷となります。
素材は綿100%となりますが、とても可愛いと思いませんか。
私はこの業界に入った頃は、綿の風呂敷と言えば紺や茶色の無地の大風呂敷か主流で、柄物では緑の唐草模様しかなかったように記憶しています。
他には70㎝巾前後のナイロンの暈かし風呂敷か、正絹風呂敷くらいしかなくて、お嫁入りの道具に持たせてことから多くの呉服店が取り扱っていました。
それが引き出物として使われるようになったことから、化繊で模様が入ったちりめん風呂敷が使われるようになり、風呂敷業界は多いに潤いましたが、バブル経済は崩壊した頃から、風呂敷の使い方が見直されるようになると、一気に市場が小さくなりはじめたんですね~
思い返せば、風呂敷業界もブライダル産業に支えられていたのかもしれません。
無駄を省くという流れは着物も風呂敷も似たところがありまして、バブル経済の崩壊後はエコ社会に優しい綿風呂敷として見直されるようになり、その頃からお洒落な模様や色合が明るい綿風呂敷が登場し始めて、持ち歩く風呂敷としてオシャレ風呂敷が注目され始めたのではないでしょうか。
その流れは、包む風呂敷から持ち歩く風呂敷へと進化しはじめて、風呂敷バッグとして使われるようになったのは15年近く前のことで、風呂敷の価値が見直されこととなりましたが、その流れもコロナ禍で影を薄めてしまっている感じがします。
というのは、風呂敷を作るメーカーさんや小売店さんが、コロナ禍で流通が止まってしまったことで、計り知れないダメージを受けてしまい、メーカーさんは経営の見直しを図り、小売店さんは廃業へと向ったことで、風呂敷を専門に扱う店が激減していることが、風呂敷市場を小さくしてしまっているいるのではないかと思われます。
数年前に近隣の量販店や雑貨屋さんを見て歩いて、何処で風呂敷を取り扱っているのかを調べたことがありました。
日本手ぬぐいは何処のお店にも品揃えしていましたが、風呂敷らしきものは何処にも置いてなく、とても衝撃を受けたことを覚えています。
たまに新規のお客様から、「風呂敷を扱っている店が見当たらなくて、ネットで調べたらこの店があったのでお邪魔した」
との声をいただくことがありますが、デバートでも風呂敷の種類を置いていないみたいで、店としては風呂敷の品揃えを店の強み変えていけたらと思っている次第です。
その意味でも風呂敷の情報を外に出していかなくてはならないと考えていますが、これが筋書き通りに行かないのが「商い(飽きない)」と言えるのでしょう。
言葉を替えるなら努力が足りていないのでしょう。
【可愛い風呂敷が入荷】
明日は風呂敷の日です。
風呂敷展は3月いっぱい続けるつもりでいますが、この店が出す情報を見てどれだけの人が見に来ていただけるかが店の評価となるだけに、頑張らなくてはならないと思っています。
風呂敷の種類やいろんな大きさにも対応できるだけの風呂敷を品揃えをしていますので、店の近くに来ることがあれば気軽に覗いて見てください、
ではこれにて・・・
お休みなさい。