芝崎重一氏の草木染め「熨斗目柄」紬をラスター彩帆船文鉢模様の染帯で合わせる

久し振りに春らしい陽気となったこともあるのか、開店時から人の出入りが続いて気忙しい一日となりました。

夕方になってようやく落ち着きましたが、お客様からきものコーディネートの相談にいらしていただいたり、お電話などから商品の問い合わせをいただけることに喜びを感じている次第です。

 

そして明日はかねてから予定されていてワークショップの日で、午前と午後に分けて10人のお客様がちりめん細工の「こいのぼり作り」にチャレンジしていただくこととなっていまして、少しずつですがお客様が動きはじめたことを思うと、春が来たのかもしれませんね。

 

 

【店のウインドー】

 

店のウィンドー
店のウィンドー

 

店内も春の彩りを深めていまして、春の設え提案や入学式に向けての和装小物を充実を図っていますが、一方で【復興展】のご案内も進めて行かなくてはならず、情報の発信であったり一日の時間の使い方が問われてまして、仕事の段取りに頭を巡らせることが多くなっています。

 

自分にできることは限られていますが、一つ一つ積み上げて行くことが大きな力になることを信じて、店の魅力を高めていくことに情熱を傾けられたらと思っている私です。

 

 

【芝崎重一氏の草木染め「熨斗目柄」紬をコーディネート】

 

 

芝崎重一氏の草木染め紬「熨斗目柄」
芝崎重一氏の草木染め紬「熨斗目柄」

 

こちらの菜の花色をした着物は、現代作家・芝崎重一氏が座繰り(ざぎり)手引き糸から織った草木染め紬になります。

とても綺麗な色の紬で都会的な感性を感じていただけるかと思っています。

 

こちらの紬は以前にも紹介させていただいていますが、1938件群馬県伊勢崎市生まれの方で、草木の染料として“エンジュ”と言って、マメ科の落葉樹から成る果実の実を使って染めたと聞いております。

 

現在はご子息である芝崎圭一氏が活躍をされていますが、そのお父さんが織り上げた作品となります。

 

適度な優しさを放つ光沢を秘めていて、熨斗目柄という横段の暈かしがすべて合うように計算されて織っている熟練の技と色合に惹かれて用意した紬です。

 

 

【ラスター彩帆船文鉢模様の染帯】

 

 

 

スペインの芸術を染帯にした作品
スペインの芸術を染帯にした作品

 

大人に魅力を引き出したくて、渋みのあるスペインの芸術を染帯にしたもので合せてみました。

 

詳しくは8世紀から13世紀のスペインの芸術《ラスター彩帆船文鉢》が15世紀初めにロンドンのビクトリア・アンド・アルバート美術館にあったものを染帯として染めたものだと聞いています。

 

難しくて適切な解説になっていないかもしれませんが、私が一目惚れした帯でオンリーワンの着こなしをコーディネートさせていただきました。

 

とても都会的なセンスが漂っていて素敵な着こなしだと思いません。

いつもなく難しい解説になってしまいましたが、お楽しみいただけたでしょうか。

 

参考にしていただけたら幸です。

 

それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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