5日間の会期で開いた涙市が本日午後7時をもって幕を閉じました。
一年で最も暑い日とあって心配していましたが、お陰様で店の在庫を中心にお嫁に出すことが出来たかと思っております。
最終日となった今日は出だしがまったく良くなくて、ここまま終るのかと思っていたら、午後3時近くからお客様で混み合う時間帯があり、県外からの問い合わせも何件が入ってきたりして少し慌てましたが、この暑さの中でも店の催事を忘れないでいてくれたことを嬉しく思っている次第です。
店内の明かりを落としてから、大の字になって横になっていましたが、暑さとの戦いだっただけに疲れを溜め込んでいて、気力を持ち続けることが本当に難しい5日間でした。
しかしそれは一つの峠を越えただけのことで、次なる目的地に向わなくてはなりません。
今週の日曜日にはお客様と着物を着て愉しむ「浴衣でお食事会」が待っていて、その段取りへと駒を進めていかなくてはならないのです。
気持が休まりませんが、この年になっても向う目的地を見失うことなく旗振りができるこは幸せなことなのかもしれませんね・・・。
そんな魔法も言葉を掛けてもう一踏ん張りしないといけないといけないと思っております。
ご縁があって県外の方とお話しをさせていただく機会がありましたが、私が組み立てるコーディネートに肝心を持たれているそうです。
毎日の投稿も苦労しているだけに、いただいたお言葉に報われた気がしています。
どうしたら美しい着姿を想像できるのかを常に考えてまして、色や模様を重ね合わせることで浮かび上がるう美しさの“化学変化”に私の想いを乗せるように心がけています。
好みが合わない方もいらっしゃるかと思いますが、“ふくしまワールド”をこの店の個性に変えていけたらと思っいて、感性の“塩加減”をとても大事にしています。
そして今日はその道でキャリアを重ねて育まれた大人の着こなしを演出してみました。
【黒地の源氏香小紋をよく似た色合の帯で深みを出す着こなし】
黒地の着物というのは“粋な着こなし”とされるところがありまして、ここに古典柄の源氏香の模様をあしらっていることで、深い経験を持つ“文化人”の香りを感じさせられるところがあります。
その味を高めるには白地の帯を向わせるのが一般的な合わせ方になるかと思いますが、黒い色の延長戦にある墨色と銀を濁られた箔引きの鱗模様をベースにした袋帯を合わせ、お太鼓と腹に瓢箪(ひょうたん)模様から着こなしの表情を出してみました。
お太鼓には瓢箪が六つあることから六瓢箪といいまして、無病(六瓢)を語呂合わせに「無病息災」や「健康長寿」を願う縁起物の模様とされています。
ちなみの「鱗柄」は厄除けとされる模様でもあるので、日本文化に携わる女将さんみたいな人が着こなしいただけたら味が出るのではないでしょうか。
腹はこのような帯〆と帯揚げの色で明るさ出すというのはいかがでしょう。
私の解説に無理があるよようですが、重ね合わせた色合から伝わる味に女性の美しさを示すものだと、私には思えます。
変な記事になってしまいましたが、今日はこれにて一日を終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。