店の商品を記事に書こうとしたとき、どのような解説を加えたらいいのか迷うときがあります。
今日はそんな迷いを持ちながらの投稿となります。
数ヶ月前に秋物商品として注文を入れていた帯が店の届いたのですが、その商品をどのようなタイミングで、どんな解説を加えてアップしたらいいか、とても迷うところがありまして画像を多くして本日紹介させていただくこととしました。
【一目惚れした帯】
その商品がこちらになります。
「三日月と山高帽」の刺繍帯で、この作品を目にしたとき、『何だこれは!」と驚かされました。
本来着物柄というものは、それなりの意味を持っていて、模様を見た瞬間、季節を感じたり、古典側を現代風にアレンジさせていり、アニマル模様を面白可笑しく描いたりして、作り手の意図するとことがある程度分かるものですが、この「月と帽子」はどんな繋がりがあるのだろうか?
それが私にはまったく見えてこなくて、なのに私の心を釘付けにした作品だったのです。
作品を作った意図を担当者に尋ねると、
ベルギー生まれの画家【ルネ・マグリット】(1898~1967)の作品をオマージュそて作ったとのことでした。
マグリットは月と山高帽を組み合わせて一つの画面に表わすことによって『非日常』で特異な象徴的風景を作る出すことに成功された方だそうです。
それは後の『ポップアート』にも多大な影響を及ぼすこととなったそうで、その資料を参考にして作った作品であることは分かりました。
その話を聞いてとても興味深く思うところがあり、きものもアートだったら、もっと楽しい世界が広がって、世界の中のきものになるのではないだろうか。
そんな持論を立てて、店の来てもらいことにしたのです。
作品名は「一人だけの月」となっていました。
こちらの作品を作るのにご苦労があったようですが、新しい世界を見据えて、当店では世界地図の着物に合わせてみました。
【一人だけの月を世界地図のきものに合わせる】
そのコーディネートがこちらになります。
生かしていると思いませんか?
海外の女性が着てみたくなる組み合わせかと思ったりもしますが、これを国内で着ていただけたら話題を呼ぶののではないかな~
露出オーバーの画像となりましたが、黒地一色と言っていいくらいの作品で光の当り具合で山高帽が浮かび上がったりして、そこがとても面白いと私は思っています。
帽子が見えたときに「どうして山高帽の上に月があるのだろう!」と非日常的な世界に惹きつけられる「味」に魅力を感じています。
【腹には銀糸で刺繍された三日月が一つ】
腹には銀糸で刺繍された三日月が一つ。
なんてシンプルなの・・・!
これがとても魅力的で、帯締めの色や帯留めでいろん表情を作りさせるところがとても面白いと思っています。
【オシャレなトータルコーディネート】
オシャレなバッグと草履を合わせて、オンリーワンの着こなしを楽しんでみてください、
【見え隠れする山高帽が魅力的】
どんな時も三日月は見えますが、黒の山高帽が見え隠れするという、とても珍しい作品を紹介させせていただきました。
貴女自身のストーリーを見つけ出して愛用してしていただける方を募集します。
ということで今日に記事をさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。