今日は妻の十七回忌法事の日でした。
私の家族だけで執り行ないましたが、思い返せば年月の流れるのは速いものです。
妻は2008年10月31日に49才で私たちを残して遠い世界へ逝ってしまいました。
当時は妻と二人で切り盛りしていまして、3人の子ども達の子育にも紛争しながらも私の身の回りこともこなしくれていて、我が家のスパーウーマン的な存在でした。
それが或る日のこと、手に負えない病気が体内を蝕んでいることが分かり、受診した半年後に帰らぬ人となってしまったのです。
これは余命半年と診断された後に撮った妻の写真です。
当時の悪夢を鮮明に覚えていして、私が呉服店を起業して23年くらいのときのことで、当時は近隣に多く呉服店が存在していましたが、歴史の浅い私の店はなかなか地域の人たちからの信頼を集めることが出来なくて、妻に随分苦労をかけてしまいました。
そのような中でも笑顔を忘れない心の優しく動物好きで、頭も良くて手も器用だったこともあって、妻のファンが沢山いましてね~
私の自慢の妻でもありましたが、病気が分かったときは地獄に落ちた気持になり、抑えられない感情を誰にぶつけたらいいのか分からず、来る日も来る日も「この病気を引き寄せたのは自分の責任だ!」と、自分を責め続けていました。
今でもその気持は変りませんが、妻亡き後、店が続けられるかとても不安でしたが、多くのお客様と仕入先、そして和裁士や店のスタップにも助けられ、当時高校生だった次女も店を手伝ってくれるようになり、昨今の厳しい着物業界ではあるものの、なんとか続けられているのは皆さんのお陰かと思っています。
その根底にあるのは、苦楽を共にした「お母さんヘの恩返し」というのは言い過ぎかもしれないが、自分を信じてついてきてくれただけに、情けない生き方はしたくないし、こんな自分でも社会から認められる店を創り上げることが出来たことを妻に報告したい。
そのことを一心に思って頑張って来たつもりです。
妻は3人の子どもが誰と結婚し、どんな暮らしをしているこか。
孫の顔も見たかったでしょうし、孫の成長も見届けたかったに違いありません。
法事が終った後に明日が月命日でもあるので皆で墓参りをすることとしました。
欲張りかもしれないが、仕事も子ども達の家庭も円満でなくては私の喜びを伝えることは出来ません。
今日はその報告に来ました。
どうかこの先も息子や娘の家族を遠くから見守っていてください。
頼みましたよ・・・。
この後に食事を共にしたのですが、孫たちがとて元気で、静かに一人暮らしをしていると飛び回る孫たちの行動と大きな声に慣れないところがあって戸惑うところがありましてね~
妻も遠くから誇らしげに見ていたことでしょう。
そんな訳で仕事を休ませていただきました。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。