涙市の余韻が曳かずにいていまして、今日も何人かのお客様が夏物を見せて欲しいとの相談をいただきまして忙しくしていました。
一方で展示会の後始末をして8月の店作りに入らなくてはならないのですが、もう少し時間がかかりそうで、目前に控えている「落語とゆかたの集い」の段取りもしなくてはならず、毎日右往左往しています。
今回は31名でゆかたの集いをさせていただくこととなりますが、私たち3人での運営となるので、愉しんでいただける会にするためにはどうしたらいいかを知恵を出し合って考えなくてはなりません。
今回はその役を落語家の月亭方気さんが担っていただけそうなので、少しだけ気持が楽ですが、良い意味で印象に残る集うにしたいと思っています。
ところで、ゆかた商戦を野球の試合に例えるならば、8回まで終って残すところ9回表の攻撃が始ったところかと思っています。
状況は数点差で負けている感じで、9回裏の最後の攻撃に期待を寄せているというのが正直な気持です。
今回のゆかた商戦の誤算は、品揃えの核としていた竺仙さんのゆかたが、ゴールデンウィーク明けの5月に注文を入れていた品が収まらなかったことです。
注文を入れたのは冬の寒さや雪がピークとなる2月3日のことで、納期を4月末日としていましたが、竺仙さんのゆかた染める職人さんが高齢であることや、後継者が育っていないこともあり、全国のきもの専門店の注文品の数に対して、染師が対応できなかったことが納期が遅れた原因の一つと考えられます。
ゆかた作りに積極性を失っている先が増えていることから、ゆかたにこだわる竺仙さんを中心に展開するつもりでいましたが、6月末日になっても店に届いていないゆかたが幾品かありまして、キャンセルさせていただいた次第です。しデイただきました
【美しいキモノの夏号に掲載となった綿紅梅のきもの】

キャンセルしたゆかたが「美しいキモノ・夏号」に掲載させていたこちらの綿紅梅です。
何故キャンセルしたかと云いますと、7月の頭から「涙市」の案内を入れていまして、仮に7月の中旬に店に届いたとしたら、すぐに涙市の割引価格を付けなくてはなりません。
新柄ゆかたが割引価格のデビューとなることに絶えられなくて、キャンセルさせていちゃだいた次第です。
前文が長くなってしまいましたが、今回の涙市にて着物や帯を求めてくださったお客様が竺仙の綿紅梅を用意したいとの相談がありまして、注文を入れていた美しいキモノに掲載されていた綿紅梅をキャンセルした話をすると、美しいキモノに記載されているゆかたをとても気に入ってくださいましてね~
竺仙さんの担当者に電話を入れると、キャンセルとなったので、私の次に待っているきもの専門店に出荷するつもりでいる。
このゆかた地がいるのなら送れるとのことだったので、当店の商品として送っていただくことに・・・
【竺仙さんの綿紅梅のきもの】

そしてその綿紅梅小紋が今日に4時前に竺仙の会社から届き、お客様に電話を入れて商品を確認していただくことにしました。
駆けつけてくださったお客様はご覧になるなり、「長い間探していた柄と似ていて気に入りました。こちらを仕立ててください」との返事。
一度、手放した綿紅梅が、再び店の商品となってお嫁入りが決る。
この店の訳あり商品となりましたが、とてもお客様に喜んでいただくことができて本当に良かったと思っています。
コロナ禍以降、ゆかたを染める諸幾人さんが少なくなっていて、注文品の納期が送れていることを風の便りで聞くことがあります。
これまで他人事のように聞いていましたが、改善策を考えないと信用を失うことにもなりかねません。
来月8月7日に竺仙の担当者が秋物を持って店に寄ると云っていたので、思っていいることを言葉にしたいと思います。
今回はハッピーエンドで終って本当に良かったと思っています。
画像をアップすることに受諾をいただきまして心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ではこれにて・・・
お休みなさい。