2017年度の新作浴衣が並びました・それはオーダーメイド仕立てを基本としたセレクトショップ

  寒い冬の間に注文を入れた2017年度の新作浴衣がついに 店頭に並びました。

待ちかねていた方もいらっしゃると思いますが、連日続いていた店内のシフト替えを80%近くまで進み、夏商戦のスタートラインに立とうとしているところです。

 

DSC_0094yukatako-dhine-to (2).JPG近年浴衣商戦はきもの専門店の領域を超えて、量販店や異業種も参入してくるマーケットだけに、競争も激しくなり本気で取り組まないと他社に呑み込まれてしまう市場になっています。

そのこともあり、毎年どのように展開するかが課題となっていますが、以前と変わらず品質と涼感のある素材にこだわり、着やすさとおしゃれ感を提供できる店でありたいと考えての品揃えとなりました。

その点を基本に、多くの仕入れ先の中からセレクトした品を店頭でご紹介したいと思っています。

当店では着た時の心地よさにこだわりたくて、お客様の体型に合ったオーダーメイド仕立てを重要視しているもので、反物でお選びいただいてから、お仕立てを加えてお引き渡しさせていただくことになります。

ここが量販店が提供されている浴衣との考え方の違いでしょう。

お手軽感とは異なる提案になりますが、浴衣であっても要の部分は譲れないところがあり、お一人お一人の寸法を仕立て師さんと相談をしながら安心を買っていただけたらと思っています。

そして私が最もこだわりたいのが、流行にとらわれない柄や質の高い素材を夏着物としても対応できる品を増やし、おしゃれなコーディネート術の提案です。

この点が店の個性に繋がると思うところがあり、信頼できる仕入れ先の品でお客様の満足度を得られる取り組みをして行きたいと考えてます。

浴衣であっても着物初心者には量販店との違いが何であるかが判りにくいようですが、相談しやすい環境を整えて、新しいお客様を迎えられるように努力したいです。

DSC_0085 (1)yukatako-dhine-to.JPGちなみに左の白地の浴衣地は綿紅(綿100%)という通気性のある生地で染められたもので,オーダーメイドのお仕立てを加えると税込¥31,600の品となります。

そして右側に墨色のボカシ染めになった品は、綿と麻の混紡になった生地を使っていて、涼感に優れた大人の浴衣地かと考えています。

染は着物業界に知れ渡る老舗メーカーの品で、お仕立てを加えると、税込¥49,680の品となるものです。

いずれも肌触りがサラッとしていて、蒸し暑い夏に適した浴衣地なんですよ・・・

DSC_0087busilyouannyukatako-dhine-to.JPGそして店の取扱商品の中で、唯一プレタ(仕立て上がり)浴衣と提案しているのが、撫松庵というメーカーの品で、おしゃれな着こなしでは業界の最先端を走るブランド品です。

こちらのブランド品はデパートや有名専門店で取り扱われているもので、主にセオ・アルファというシャリ感のあるポリエステル地を用いてるのが最大に特徴かと考えています。

浴衣雑誌の露出度も高く、単衣着物としても注目されている浴衣です。

映像の品は、税込み¥37.800するものですが、根強いファンが全国にいることから長年取り扱っているブランド品です。

他にも竺仙さんや絞り染め、そしてご当地で染まられている加賀染め浴衣などを採り上げていて、量販店の品とは一線を引いて、今年の夏商戦に臨ん覚悟でいます。

セレクトした品は注文を入れて染めていただいた品とあって追加注文が難しいことが考えられるので、お早めに品定めをされると満足度も高いのではないかと思っています。

どうかこの店の夏商戦に向けての想いをご理解いただき、皆様とお近づきができれば幸せに思います。

今日は店を1時間早く閉めて、「奏絵」がいる婦人科に向ったのですが、道中、目の前に雄大なオレンジ色に染める夕日がゆっくりと水平線に落ちていくのが確認できました。

誰もが忙しそうに動き回っている中で、夕日は何事もなかったかのように情熱の炎を持って静かに消えていく様は、「明日があるさ!」と、語りかけられたみたいで、日常の幸せとは違った味の清々しい幸せを受け止められるから不思議です。

願わくば毎日こんな日で終わって欲しいと思うものがあり、いつも何かを引きずりながら生きている小さな自分に気づかされた次第です。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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