ネットから「産着を3歳ように仕立て欲しい」との相談がありまして、その相談を受けて、お宮参りの着物の平袖を着物袖に替えて欲しいことを言っているのでしょう。
相談者に説明を加えて袖を直すのであれば承ることができることを返信すると、後から娘を連れて伺いますとのこと。
数時間後にご主人と3人でお越しになりまして、お話しを聞いてみると、三歳の七五三をするのに聞いてみたいことがあっても呉服店さんの敷居が高くて立ち寄りにくくて・・・
ネットで検索してみるとここが一番相談しやすそうだったのでラインさせていただきました。
と。丁寧な挨拶をいただきましてね~
他の店と何処が違っているのか良く分かっていませんが、「ネットで検索していてここが一番相談しやすそうだった」との言葉に嬉しく思うところがありました。
お持ちになった宮参りの着物を拝見させていただくと、絞りの立派な着物でしたがその着物に付いていて長襦袢が無く、寸法が合っていない別の長襦袢が付いていたので、問いかけてみると、ネットで買ったそうで、本人も良く分かっていない感じでした。
新しく長襦袢を用意してもいいのですが・・・
みたいなことを話されていましたが、和裁士さんと相談して判断をさせていただきたいことを伝えると安心されたみたいで、お母さんの笑顔がありました。
沢山ある呉服店さんの中からこの店を選んで来てくださったので、相談者に喜んでいただける判断が求められます。長襦袢を上手く活かせないかを相談して、ベストな選択をさせていただきたいと思っています。
こうした話題から感じさせられることは、七五三需要がレンタルやネットショップからの購入へと変っていて、呉服店が蚊帳の外になっていることです。
時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、若いお母さんに呉服店が人気がないということを問題にしたいです。
着物が中高年層のものになっていて、若い年代層を呼び込む努力を怠っていることがきもの離れに繋がっているとしたら危険な状態にあると云えるのではないでしょうか?
子育てに追われている若いお母さんで新しい着物を購入できる人はほんの一握りの人です。
着物に関心があるけれども、
新調するお金がない。
きもののルールが分からない。
一人で着付ができない。
着物相談できる先がない。
他にもあるかと思いますが、このような世代に目を向けてこなかったことが遠い存在になっているのでしょう。
レンタルショップやネットショップであっても、若いお母さんに応えられない事っていろいろあるかと思っています。
例えばタンスに眠る着物のお手入れや、お子さんの着物だっら縫い上げや半衿の取付けなどは呉服店さんが最むふさわしく思えますし、見立て相談も情報量のある呉服店が適当かと思います。
このような点をネットを使って強みに変えて行かなくてはなりません。
売上を立てる考え方ではなくて、相談しやすい店であることを知ってもらことを優先した店作りが、10年後、20年後に生きてくる信じることが、言葉や態度に現われるのでしょう。
小さな事かもしれないが、この積み重ねが店の質を変えていくのでしょう。
価値観の違う人と心を合せていくことは簡単ではありませんが、お助けマン的な考え方で関係性を持つことに心がけたいです。
話題は分かりますが、未納の夜はとっても賑やかで楽しい時間でした。
【皆でカレーを食べた我家】

孫6人が我家に泊まりに来て、その間を長女が仕切ってくれていて、昨日の夕食はカレーだったんですね~
長年一人暮らしだったので夕食はいつも一人。
だけど昨夜は8人でを食卓を囲んでいたこともあって、外は雷が鳴り続けていましたが、その雷がまったく気にならない夜でした。
走り回る孫達にハラハラしながらも楽しい時間をいただくことができて感謝です。
たまにこのような機会があってもいいかもしれませんね。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。