ここ数日、新規のお客様からの半衿の取付けの相談が6件近くありまして、その中のお一人が黒留袖に合せる長襦袢の半衿の取付けに、赤い小紋柄長襦袢とピンクの長襦袢をお持ちになられましてね~
五つ紋が入った黒留袖や喪服は第一礼装であることから白の長襦袢であることを説明させていただいたのですが、この二ッの長襦袢しかないとのことだったので、ピンクの長襦袢にご自身が使ったシワが残る白の刺繍半衿を取り付ける段取りをしていただくことに・・・
その長襦袢を確認させていただくと、半衿を取り付ける衿芯が汚れていたので衿芯を取り替えて刺繍半衿を付けることとさせていただきました。
その相談を頂いたのは本日の午前中のことで、着装日が迫っていることから和裁士の取りに来てもらって、急ぎの仕事として手渡したのですが、数時間後に白い2枚あったとの電話が入りましてね~
すごに持ってきていただいて確認させていただくと、一つは夏用でしたが、もう一枚は黒留袖用の長襦袢でした。
すぐに、仕立士さんに確認すると仕事に入っていましてね~
事情を説明して再び店の来ていただいて、白の長襦袢に刺繍半衿を取り付けていただくこととしたのですが、気がかりなのは,どれも長襦袢の寸法が違うんですね~
最初に相談を受けたときに、黒留袖と裄が合っているかの確認が必要であることを説明させていただいたのですが、二度目の来店の時にも黒留袖を持ってくることはなかったので、確認ができないまま、半衿だけを取り付けることとさせていただきました。
新規のお客様とお話しをさせていただいて、着物のことを知らない人が私が想像する以上に多くいらっしゃって、
・着物コーディネートについてまったく分からない。
・着物に合わせる長襦袢がどのような種類のものがふさわしいのかが分からない。
・着たいと思っている着物や長襦袢がご自身の寸法に合っているのかの確認ができない。
・着物と長襦袢の寸法が合っていることが求まられるが、そのことに気付いていない。
・着物にシミやカビが出ていることに気付いていない。
・着付に必要な和装小物をご自身で揃えることができない。
・着物や長襦袢を畳めない。
・半衿の取付けができない。
・お子さんの着物の縫い上げができない。
・着物を一人で着ることができない。
・着終わった後の着物メンテナンスをされる人が少ない。
他にもありますが、ご相談を頂いたときにはできるだけサポートさせていただくようにしています。
お客様の中には私達のアドバイスを嫌がる人もいまして、どこまで踏み込んでお話しをさせていただいたらいいのか迷うこともあり、着物初心者に寄り添うということの難しさを感じております。
ちなみに半衿の取付けは税込み2,000円でお請けしていて時間に余裕を持ってご相談ください。
お客様の中には長襦袢は白とピンクしかないと思っている人が少なくなく、それも夏物と春、秋、冬、にふさわしい長襦袢があることを理解していない人も少なからずいらっしゃいます。
【黄緑色の雪の結晶柄長襦袢】

このにアップさせていただいた画像はこれからの季節にふさわしい長襦袢と云えるものです。
これが長襦袢なのと思われる方もいるかと思いますが、黄緑色の地色に雪の結晶柄を模様にしていまして、遊び心の厚と云えるでしょう。
合せる着物は小紋や紬などのカジュアル系の着物がふさわしいと考えていて、クリスマスシーズンや冬の季節にお召いただけたらステキかと思っています。
長襦袢柄は着物を着たら隠れると思っているかもしれませんが、着物を重ねたときに袖口や袖の振りから長襦袢の色や模様が見えます。
このチラリと見えるところに遊び心を出す着こなしは着物の上級者と云っても過言ではなりません。
参考にしていただければと思ってここに紹介させていただきました。
さて、明日は京都出張の日です。
お客様から色々と相談を受けている商品もあり、今月は14日からの東京展の開催もあることから、勢力的に仕入先を回らなくてはなりません。
忙しい一日になりそうです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。






