ここ数年で私達にきもの業界は消費の低迷から減産の縮小されていて、これまで普通にあった商品が廃盤になっていたり生産が半減していましてお客様の注文に応えられないことが起きています。
少し前にも記事にしましたが、お客様から男物のウール袴を注文いただきましててね~
問題なく用意ができると思っていたら、生産を打ち切っていて数件の仕入れ先に相談を入れたのですが在庫にしている先が何処にもなくて、踊り衣裳のパンフから選んでいただくこととしたのですが、それもサイズによって廃番になっていまして、選んでいただく種類が少なくなっているんですね~
その状況は和装小物の分野でも起きていまして、市内の和装小物を取り扱い問屋さんにお邪魔すると、着物を一式詰めて持ち運ぶバッグが並んでいた棚がすっからかんで、店の人に「商品を仕入れないといけないんじゃない!」と私が振ると、仕入れ先が何処も廃番になっていて、違う仕入れ先で探しているが、適当な商品が見当たらないとのことでした。
和装小物の場合、一つの商品を生産する場合、まとめて大量に生産することで、一品単価を押さえることができるのですが、その商品を消化するまでに何年もかかることから、メーカー側が辛抱強く在庫することができなくなっているんですね~
だったら作る量を少なくすればいいのではないかと思うのですが、そうなると、一品単価が私達が想像する以上に高くなり、買い控えることから消化出来なくなる。
結局高いお値段のまま在庫になってしまって、最後は損をして手放すことにもなるので、廃番という形で作らない事を選択するんですね~
それが物作りをする側の経営を守ることに繋がっていて、これまで100点の商品があったものが、50点になり、日に日に少なくなって10点となっていくというのが、現在の和装業界と云えるでしょう
和装装小物に比べれば着物や帯は単価が高くなるので、その傾向が色濃くなっている感じがします。
一方で、タンスにはこれまでに誂えた着物がいっぱい眠っていて、着物を必要としない人たちが古着屋さんなどに売りに出ていまして、古着屋さんやリサイクルショップには沢山の着物や帯が集まっているのではないかと思います。
新しい商品を販売する側からすれば、健全な状態とは云いにくいところがありまして、時代の変化に呑み込まれてしまっていると云えるでしょう。
どうしたらいいのか小規模経営の私にはわかりませんが、この日本が1000人の村だと考えたときに、コロナ禍前だったら100人のお客様を作るころができたかもしれません。
それが適わない時代になっているだけに、せめて10人のお客様との出会いを見つけ出すことを真剣に考えて、そして真摯的に関わりを持つことで、この店のファンになっていただくことから始めなくてはなりません。
そして努力を積み重ねて10人のお客様が11人になるときが来たなら、その取り組み方に自信を持って心を尽くすことがと思っています。
言葉にすることは簡単ですが、心を折らすことなく夢を語ることから始めないと何も変えられないのでしょう。
良くも悪くも自分の心次第。
悩みを持つのなら明るい未来に向けて苦しむ自分でありたいと思っています。
私の地域はこれから冬に向うにつれて鉛色の空が多くまります。
寒さも増します雪が降るようになれば、どうしても生活も地味になりがちです。
だとしたら身につけるものは明るくありたいとおもいませんか?
【型絵染の帯でおしゃれを愉しむ】

そのような思いもあって、今日はこのようなコーディネートを提案させていただきます。
型絵染作家の澤田麻衣子さんの帯で明るい縞柄の小紋を加賀染め足袋の雪兎を添えてコーディネートしてみました。
綺麗な着こなしになっているかと思いますが、冬場にこのような着こなしができたら心も晴れると思いませんか。
少し無理があるかもしれませんが、型絵染の帯が輝いていてとても心が惹かれます。
こちらのコーディネートに帯締め帯揚げを加えて大人可愛い着こなしに仕上げてみたのでご覧ください。
【おしゃれな着物コーディネート】

甘いソフトな着こなしにスパイシーな色の帯締を加えたことで、締まりが出たと思いませんか?
帯締めにある青いラインとグレーのコンビネーションが装いの魅力を引き出していて、帯揚の色で優しくまとめてみました。
それぞれの色の重なり合いが都会的な装いを創り上げていて素敵な組み合わせになっているではありませんか。
人を惹きつける魅力があった貴女をきもの美人にしてくれることでしょう。
私の言葉が足りていませんがおしゃれな装いかと思っています。
前文の私も思いを入れすぎて簡単な解説となりましたが、今日に記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。






