牛首紬に染めた江戸小紋を紬の染帯でコーディネート/新潟県のメーカーから見えてくる世界

牛首紬に染めた江戸小紋を紬の染帯でコーディネート 着物の着こなし/コーディネート

午後からお客様が続き閉店間際までザワザワしていましてね~

こんな日のブログ投稿って話題を何も考えていなかったもので、物足りない記事になるかもしれませんが最後までお付き合いください。

顔なじみのお客様お二人とお茶を飲みながら世間話をしていたときに、夏物の小千谷ちぢみや片貝木綿を取り扱っているメーカーが商品を持って店を尋ねてくださいましてね~

ここのメーカーさんろは毎年2月に京都にて夏物を発表することから、その時に展示会場を訪ねて新作を選んでいるのですが、こうして商品を持って店に来るのは初めてのことです。

お客様がいらしていたので、水面下で何は起きているのかを尋ねることが出来ませんでしたが、作り手の人手不足や材料の高騰などから生産量が激減しているみたいで、2月の会に新作を多く揃えられない状況にあるみたいです。

職人さんの高齢化と人手不足は和装業界全体に云えることで、何処の仕入れ先も物作りに対して苦労されています。

こうして店を訪ねて来たのは、毎年当店が仕入れる商品が分かっていて、新作が揃っている間に注文を取りたいという想いがあったのではないかと思います。

お客様がいましたが、心許せるお客様でもあったことから、お客様二人のご意見も伺えるタイミングでもあったなもなも拝見させていただくことに・・・。

仕入れ値も上がっていましたが、お客様の意見も参考にしながら数店の商品を仕入れることとしました。

昨日の坂口工房での夏物の手配に加えて今日は新潟県の夏物を仕入れをしましたが、いつもの年と違う水面下の動きに、新作の夏物が限られた店にしか並ばなということが起きるのではないでしょうか。

いつもこのブログで言葉にしていますが、3年間続いたコロナ禍が業界の仕組みを変えてしまっていて、元気のある仕入れ先やきもの専門店が少なくなっています。

これまでの着物業界は横並びの習慣に甘んじていて、時代の変化に鈍感なところがあったのではないでしょうか。

コロナ禍以降、それが通用しなくなっていて慌てている感じがします。

新しいことを生み出すということは誰にでもできることではありませんが、改革が必要な業界になっていることだけは確かで,手探りでもいいから踏み出すパワーを持たないと未来が見えてこないのでしょう。

失う若さ、衰える体力、少なくなる収入、これまでできていたことが出来なくなる生活、シニア世代の悩みは日ごと大きくなりますが心だけは気持の持ち方で変ります。

周りに人がどういおうとも、我が道を行く人生に喜びを見つけ出したいものです。

途中から論点が変ってしまいましたが、気がかりなことがあまりにも沢山あり過ぎて自分を見失いそうになりがちですが、どんな時も夢を追い続けることができる人間でありたいと思います。

【牛首紬に染めた江戸小紋を紬の染帯でコーディネート】

牛首紬に染めた江戸小紋を紬の染帯でコーディネート

こちらのコーディネートは、牛首紬の生地から染めた「竹縞雨入り万筋」柄の江戸小紋を紬の帯地に染めたポイント柄染帯でコーディネートさせていただいたものです。

私が竺仙さんにお願いして染めてもらった江戸小紋をグレー地の帯にモノトーンの更紗柄で合せてみたらお洒落な装いとなったのでここにアップしてみました。

先の話ではありませんが、他店とに違いを商品でアピールしたくてオリジナル品を作ったもので、世界に一枚しかない江戸小紋と云えるでしょう。

コロナ禍以降、「加賀染め足袋」を作ってみたり、永治屋清左衛門さんお力をお借りして石川県の着物「梅鉢紋」の着物を作ったり、牛首紬で江戸小紋や染帯を染めたりして、新しいきもの専門店の姿を夢見てチャレンジさせていただいた次第です。

まだまだ初心者のレベルですが、オリジナル品を作るという醍醐味に惹かれるところがありましてね~

特に仕入れ先が新しい商品が作れなくなっていることから、きもの専門店の新しい形がここにあるように思っています。

その始まりを坂口さんの絹紅梅小紋から始めてみましたが、来年はオリジナル品の帯の制作に力を注いでみたいと思っています。

何ができるのか。これから来年の目標を考えてみたいと思っている私です。

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