天気にも恵めれ絶好の花見日和ではなかったでしょうか?
外にいた方が気持ちがいい日で、店の前を走るマイカーはいつもよりも多い感じがしました。
こんな日に店で缶詰。それも商品や物を動かしながらの展示会の会場準備。
テンションが下がりますが、この作業を終わらせないと前に進めません。
今日一日の仕事のノルマを自分に課して、黙々と仕事をこなす一日でした。
来週の19日(金)から22日(月)までの4日間、卯月展を開催致します。
その会に向けて準備をしているところですが、業界を取り巻く環境が良いとは言えないだけに心配でなりません。
何を持ってそのような話をするかと言いますと、数日前に西陣の帯屋さんが取引をさせて欲しいと言って店を訪ねてくれましてね~
京都で何度かお会いしていて、初めてお会いする方ではなかったもので近況を聞かせていただくと、取引のあるきもの専門店さんの廃業が12件もあり、新規でお取引ができる先を探しているとのことでした。
時代に変化について行かなくなっている専門店さんが増えていて、高齢化と後継者がいないことが廃業へと舵を取ったのではないかと想像されます。
それにしても短期間の間に12件の専門店さんが消えたとは驚きです。
このような話は他の仕入れ先からも聞こえてくる話で、これませは職先の廃業で商品が作れなくなったとの話が絶えず、物作りのパイが少なくなり始めていることに危機感を覚えていました。
それが、昨年くらいから消費者に最も近い呉服店さん廃業が目につくようになり、残されたきもの専門店さんは、これまでの受け身の姿勢では生き残れない時代になったと言えるのかもしれません。
着物が着れる人を増やしていくと同時に、新しい商品の提案や、着物の魅力を刺激的に伝えていく技も身につけて、着物を知らない消費者にアピールしていく努力が必要とされています。
その一つの機会ともなる催事が「卯月展」で、いろいろ考えてブログでもお伝えしていますが、知恵が足りているとは言いにくいものがあって苦労しております。
冒頭の画像にあった着物は卯月展に発表させていただくブランド商品で、古代型を復元して今の時代にアレンジされた紬地に染めた小紋になります。
帯地も古代型を活かして織られた織りの名古屋帯で、おしゃれな組み合わせかと思っています。
卯月展のテーマとなっている三つの扉の一つで、卯月展の期間中はこの商品を作っていらゃる職人さんが店に来てくださるとのことで、作り手側の立場から着物への思いをお伝えできるかと考えています。
そして錦鯉を描いた麻のれんですが、素敵でしょう。
小千谷縮の白生地に錦鯉を染めたもので、織の麻のれんとはひと味違ったのれんになります。
のれんの大きさは幅約90㎝で丈が120㎝となりますが、涼し気でおしゃれなのれんだとは思いませんか?
この錦鯉が下がっていたら、初めて目にされる方は驚きがあるかもしれませんね。
お値段は税別で25,000円の品となります。
何か参考になるものであればいいのですが・・・
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。