何故か今年は黒留袖に関したご相談が多くありまして、新しく黒留袖を準備したいというご相談を受けたり、カビが出ている黒留袖のお直しを頼まれたりして、こんなに黒留袖の相談が入ってくるのは創業以来初めてかもしれません。
今日も新規のお客様から黒留袖2枚を含めた10点余りの着物や帯のカビ取り相談が入ってまいりましてね~
拝見するとどれも高価なお品で、お直しを希望されていたもので見積もりを取らせていただくことにしました。
ここ二月間で4枚の黒留袖のカビ取り相談を受けましたが、どれも柄の部分にカビが出ていまして、それが黄変しているんですね~
お直しのコストが高くつくものですが、お直しが可能であることをお伝えすると、綺麗にして欲しいとのことでした。
この梅雨時はカビが出やすいときでもあるので、タンスに眠る着物の状態を確かめてみてください。
もしも白い斑点が出ていたら、迷わず専門家に相談されることをお勧めいたします。
こうして新規のお客様から着物のシミ抜きやカビ取りの相談をいただけるのも、これまでお取引のあった呉服店さんが廃業していて、相談できる先を失っていることが考えられます。
今朝のお客様は馴染みのお客様から紹介でしたが、気にかかっていたことが解決できたと、大変喜んでいただくことができました。
コロナ禍で新しい着物や帯の購入が減少していますが、着物のお直しはコロナの影響をあまり受けていなくて、難しいお直しの相談が入るようになっていることに店の存在価値を知らされております。
6月に入って一気に暑さが増しています。
店の品揃えと気候が合うようになってきまして、”今からこれから”という意気込みで夏物と向かい合えたらと思っているところです。
そこで今日はお洒落な夏の装いを紹介させていただきます。

お洒落な夏の装い「風船かずらの小紋に鉄線の団扇柄を合わせる」
こちらの画像のコーディネートを目にした瞬間、このコーディネートで街歩きをしてみたい気持ちになりませんか?
着物は萌黄色の絽の小紋で模様はろうけつ染めで染めた風船がずらの模様になります。
地色がとてもお洒落で、その着物に合わせた帯がとても魅力的なんですね~

鉄線の団扇柄の夏染帯
それが黒地に鉄線の柄を描いた団扇柄がお太鼓に一つ。
絽の染帯で、ど真ん中の夏物といえるものです。
手に取って仰ぎたくなりますが、洋服では表現できない夏物の小粋さが味わえて、すれ違う人を釘付けにしてしまうおしゃれ感があるのではないでしょうか?
着物ファンであれば、誰もが憧れる着こなし方かと思っております。
コロナ禍で伸び伸びと着物を楽しめる状況下ではありませんが、それだけに周りの人に見て欲しいコーディネートです。
どなたか興味をお持ちでしたら、是非当店までご連絡ください。
昨夜はいろいろあって自宅に戻るのが深夜なってしまいました。
なので今日は早めに戻って体を休めることと致します。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







