早朝に和装で結婚式に出席される訪問着の着付けを依頼されてまして、午前7時頃に店を開けさせていただきました。
店を早く開けるだけのことなのに、昼食後しばらくして眠気が襲って来て気の緩みを感じております。
厳しい残暑が続いていますが、外は青空が広がっていて絶好の行楽日和だったのではないでしょうか?
店は9月に入って、着物や長襦袢の丸洗いやシミ抜き、半衿の取り付けや寸法直し、子供着物の縫い上げや七五三当日の着付け相談などが絶え間なく入ってきていて、地域の呉服店としての役割を果たしているものの、経営の柱となる商品の購入が少なくて、これでいいのかと問いかける日々が続いています。
以前このブログで、この店の在り方を日本のきもの専門店という役割と、地域の呉服店という役割の、二つを備えた店作りを目指して行きたいことを記事にしたが、現状を見ていると、日本のきもの専門店という位置づけの店にはほど遠く、店のブランド力を高めて行くための情報をどのようなやり方で日本中に広めて行くかが、大きな課題になっていると言えるでしょう。
理想かもしれないが、この仕事に誇りを持って努力を積み重ねて行く覚悟でいるところです。
ところでここしばらく残暑が続くようですが、秋の香りを感じ始めています。
日が暮れれば秋の虫の鳴き声が聞こえてきて、朝晩の肌寒さも夏の気候とは違います。
きもの愛好家は、秋冬物のお洒落の仕方やお遊び情報をネットを通して情報を集めているのではないかと想像しますが、この店からも秋を伝える着物コーディネートを紹介させていただきます。

秋をまとうお洒落な着物コーディネート
その着物が枝紅葉柄小紋をコーディネートしたものです。
秋を身にまとうって贅沢な着こなしだと思いませんか?

枝紅葉柄の小紋に合わせた織楽浅野さんの帯
この着物に合せた織楽浅野さんの帯とのバランスが絶妙で。まさに阿吽の呼吸が取れたコーディネートかと言えるでしょう。
全体に紅葉が広がるので、スッキリした帯を持ってくることがお洒落の仕方のポインかと考えています。

秋の装いを帯締めと帯揚で綺麗にまとめる
そして仕上げは、帯〆と帯揚げの組み合わせです。
スッキリとした着こなし方を壊さないように、深いグリーンと白で組まれた帯〆に、紅葉の色に近い濃度のある絞り帯揚げでまとめてみました。
この着こなし方に着物の美しさを感じていて、「ザ・日本」と言っても大げさではありません。
この秋、この装いで浅草当たりを歩いていたら外国人から記念写真を求まられることでしょう。
いろんなお洒落の仕方がありますが、季節の草花を身にまとうというのは贅沢な着こなし方です。
貴女も一度チャレンジされみてはいかがでしょう、
では今日はこれにて・・・
早く自宅に戻って体を休めたいと思っております。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







