昨日までメッチャ温かくて過ごしやすかったですが、急激に気温が低くなり、平年並みの気温に戻った感じで、冬支度をされている先が少なくなかったのかもしれません。
お客様が少なかったですが、少ないと店内での仕事が効率よくできるので、店内の模様替えなど考えていたことがスムーズにできて、私としては段取りよく仕事ができたように思っています。
経営者としてはそんなことで満足していてはいけない訳で、きものファンを増やすことにもっと熱心にならないといけません。
お客様の来店を待つだけでは、ジリ貧になっていくことが目に見えていて、お客様や店の前を行き交う地域の人達が着物や和雑貨を目にしたいと思っていただける情報や新しい提案を外部に出し続けることかと考えています。
その意味でもSNSを上手く活かして行くべきなのですが、秋口からこちらも調子がいいとは言えず、何か対策を講じないとならないと思っているところです。
着物業界全体を見廻すと、全国的に家業店の呉服店さんが大苦戦しているとのことで、その背景には、高齢化と新規客を集める努力を怠ってきたことが、時代の流れに取り残されてしまっていると言えるのではないでしょうか。
私もその中の一人かもしれないが、ブログ記事を書いたりして情報発信していることが、なんとか店を守り切れているのではないかと思ってます。
それと新しいことに挑戦する勇気を持つことかと思ってますが、ここには危険が潜んでいるだけになかなか思い切れません。
それでも挑戦する気持で店作りをして行かないと新しいお客様は増ないし、古い殻を破ることも出来ないのでしょう。
頭では理解できているのだが・・・。
今日は呉服店さんの古い殻を破れないかと、珍しい模様の着物と帯でお洒落な着物コーディネートしてみたのでご覧ください。
【グレー地の世界地図を染めた着物に帆船柄染帯で世界を旅するコーディネート】
その画像がこちらです。
「何これ!」と言われそうですが、世界地図を着物にしたグレー時の小紋を15世紀に作られた帆船模様の鉢がロンドンの美術館にあったそうで、それを染帯にした帯で合わせて、加賀染め足袋の葵柄でお洒落感を足したコーディネートに仕上げてみました。
皆さんの感想はいかがですか?
こんなの誰が着るのかと言われそうですが、私はオンリーワンの着こなしが大好きで、世界地図の模様にとても惹かれるんですね~
この店の大冒険とな着物で、SNSを通して世界に発信したいと思っています。
【帆船鉢文の染帯】
合わせた帯は過去にも紹介させていただいてますが、ラスター彩帆船文鉢というのがマニセツ窯で創られたそうで、15世紀の初めにロンドンのビクトリア・アンド・アルバート美術館の資料から染帯として作られた帯だそうです。
帯の解説に何処か間違いがあるかもしれませんが、模様が帆船文であることから、世界を帆船で航海するという意味合いもありまして。世界地図の模様に合わせてみました。
【腹の模様を波が立つ模様に見える帯〆でコーディネート】
そして腹はこのような感じで模様が出てきて、帯〆と帯揚げも合わせてみました。
特徴的なのは帯〆で、海の色に近い青色に波を立っている様子がひと目で分かる品で合せていることで、「世界を一周の旅に出る」コーディネートと言えるのではないでしょうか。
この装いで街並みを歩いていたら、その姿を見た方は、「とっても素敵!!」と思う人と、「世界地図の模様に驚く」人と分かれるのかもしれないが、このような着こなし方が新しい着物ファンを作り出して行くのかも・・・。
好きなことを書かせていただきましたが、参考にしていただけたら幸です。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。