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今日は一枚の着物が帯で表情が変わるコーディネートを紹介したいと思います。
登場する着物は竺仙さんの江戸小紋。
縞彫りの第一人者でもある人間国宝、故・児玉博さんの型紙を使い、現代の名工、浅野栄一さんが染まられた万筋(めんすじ)の着物。
この画像では小紋柄が良く解らないので、画像を大きくしてみました。
この模様が万筋という名で呼ばれている縞の模様。
遠くから見ると無地の着物に見え、近づくと縞模様、このが江戸小紋の面白さで、縞を手染めできる職人さんが少ない中で浅野さんの染めはその頂点にいらっしゃる職人さんと言えるでしょう・・・
今日の記事は江戸小紋の話しではありませんでした。
この江戸小紋に帯の合わせ方でTPOが変わるという話しです。
説明が不足するかもしれませんが、私が撮った映像でご理解をしていただけたらと考えています。
まずは袋帯を合わせることで格調高いフォーマルの装いになります。
これは色無地に袋帯を合わせ着物の格を上げる合わせ方と同じです。
清楚な感じが伝わってくるのではないでしょうか・・・。
改まった席にふさわしい組み合わせで、明るい色の帯びを合わせることで成り立つ合わせ方だと思います。
次が織りの名古屋帯でおしゃれな表情を引き出してみました。
合わせた帯の色の使い方がとてもおしゃれでしょ・・・。
お茶席にも悪くないと思うな~
気軽なお食事会や、これからの季節の花見ばど、カジュアルな感じ着こなしていただけると思います。
そして、濃い地の帯を合わせると、こんなにも装いが個性的になります。
合わせた帯は塩瀬の染め帯で、お太鼓の柄もワンちゃんというからたまりません。
この着こなしで街を散歩したら誰もが振り向くでしょうね~
いかがでしたか。
同じ着物なのに帯を変えただけで雰囲気が変わるでしょ・・・。
昔、先輩から着物一枚に帯び3本というセールストークを教えられましたが、まさにこのことを意味しているのだと解釈しています。
どうか皆さんも、「同じ着物ばかりで飽きてしまったわ・・・」などと言わず、帯を変えて楽しむのも着物の活かし方です。
そのようなことを考えると、着物にあまり柄がない方が帯が合わせやすく楽しめます。
これから着物を一枚新調したいと考えている方、どうか参考にしてみてください。
今日はよく雨が降りました。
田んぼに積もる雪が雨で煙幕がかかり、道が見難かったな~
田舎の風景を紹介したくてカメラに収めたもので、お昼の時間なのにこんなにも暗いなんて、賑やかな町に暮らしの方には、さまざまなことを想像されるのではないでしょうか・・・。
寂しいとか、買い物が不便だとか、車がないと生活ができないとか、娯楽施設みたいなものはあるのかな~
などなど・・・
もしかしたら便利なものは何一つないのかもしれませんが、それだけに人と人のつながりが深く、この自然が心を豊かにしてくれています。
そして雪解けと共に農家は忙しくなり始めます。
静かに近づく春。
人が動き出す春。
訪れる春に小さな夢乗せて頑張らなくてはなりませんね。
それでは今日はこれにて閉じることに致します。
おやすみなさい。