【店主の呟き】
浴衣の季節がそろそろ終ろうとしていて、9月の中旬頃になれば裏地が付いていない単衣のきものになるかと思います。
しかし9月の中旬頃は、きものを着る者にとっては何を着るかは暑さ次第で、凄く暑い日であれば夏物が適当かもしれないし、季節の先取りで単衣物がお洒落かと思えれば、単衣物の装いであってもいいと思えますが、その日の天気次第かと思っています。
いずれにしても秋は近づいているので、そろそろ秋のお洒落を考えてもいいかもしれませんね。
そこで今日は単衣のきものとして着る丹後木綿を 久しぶりにコーディネートしてみたのでご覧ください。
【丹後木綿を秋単衣の着こなしに・・・】
その画像がこちらになります。
白っぽい細島の丹後木綿を藍色の型絵染で組み合わせて、足袋を加賀染めの桔梗柄で季節感を出して、山葡萄バッグとパンダ柄の刺繍鼻緒ですげた竹皮の草履下駄でまとめてみました。
【丹後木綿のきもの】
丹後木綿は白に裏葉色に細縞のきもので、「裏葉色(うらばいろ)」とは、木の葉や草の裏葉のような渋くくすんだ薄緑色のことをいいます。
縞の色が裏葉色で、その全体像は単衣向きの色合かと思っていますが、きものが白っぽいので合わせる帯を藍色で全体像をキリッと締めて、帯の模様でお洒落感を表現させていただきました。
【岡田その子氏の唐絵染の帯】
合わせた帯は、夏・単衣用の素材に、染色作家/岡田その子氏が染めた型絵染の帯でモダンさを引き出してみました。
きものと帯の色合のメリハリも効いていて、合せた和装小物が、加賀染め足袋であったり、パンダの刺繍鼻緒であったり、他店で見かけない品でまとめているので お洒落が楽しめるかと思ってます。
この丹後木綿ですが、今年6月に値上がりしまして、当店での税込み販売価格は¥44,000となりました。
他にも種類を揃えてますので、興味をお持ちでしたらいつでも相談ください。
ところでこの暑さと季節の変わり目の中で、モチベーションを高く持って仕事と向き合う事が難しくなっていて、想像力が低下して行っている気がしてなりません。
どのようにして舵を取ったらいいのか、これまでと違ったメッセージの送り方がないのか、食欲が湧くプレゼンの仕方も考えてみたいと思っていても、ひらめくものがないとは情けない話だ。
仕入先で「秋」を見て、暑さも治まってくれば、パワーが増してくるかと思っているが、それまで迷走することになるのだろうか。
このようなときの何が出来るのかを、これまでのやり方を検証することがあってもいいのかも・・・
とにかく前に踏み出すことを目標にして、小さな秋を見つけ出すことにアンテナを挙げたいと思っている私です。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。