藍一色で染めた単衣用小紋に水玉の帯でコーディネート

 もくもくと展示会の会場作りをする一日で、気が付くと時計は夕方の6時を過ぎていました。

随分日が長くなったものです。

街並みは桜で花盛りとなり、この週末をお花見を楽しまれたことでしょう・・・

 

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さて、店には注文していた初夏の季節を楽しむ着物や帯が入荷していて、荷物を広げては心踊らせています。

そして、さまざまなことを想像しながらコーディネーを楽しませてもらっています。

 

 

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こちらの着物をその中の一品です。

 

藍一色で染めた小紋に小さな水玉の帯で涼しさを出してみました。

離れた所から写した写真ですが素敵でしょ・・・。

 

 

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着物は白地に藍の濃淡で染められていて、その中に蝶の柄が描かれています。

シンプルですが女性の奥ゆかしさを感じていて、味わい深い着物と言えるでしょう・・・

 

その着物に、今朝博多から届いた西村織物の紗八寸名古屋帯を合わせてみました。

水玉の色が可愛いでしょ・・・

 

この小紋は5月の中旬頃から盛夏も含めた単衣時期の着物で、紗の帯を合わせると夏の装いとなるかもしれませんね。

帯の合わせ方で、6月や9月といった季節にも対応できる着物です。

 

 

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このような着物で外出なんておしゃれでしょうね~

単色で染められていることから年幅も広く、飽きがこない着物といえるでしょう。

 

季節的には少し早い着物ですが、誂えることを考えると、今からご紹介させていただくのがよろしいかと思い紹介させていただきました。

 

 

春の草木と言えば、なんといっても桜です。

現在、桜前線は北上中で、その華やかさに人は心引かれます。

 

名実共に桜は春の花の横綱で、桜とは対照的な植物が同じ時期に顔を出す「つくし」かもしれません。

 

 

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お客様回りをしているときに、止めた車の空き地にそのつくしが空に向かって背伸びをしているが目に入りました。

 

雑草の中に埋もれていましたが、おまえも春を告げてくれているのか~

だけど誰も気に留めてくれていないかもしれない、そんなことを思うといとおしくてね~

おそらく大切に育てようと思っている人はほとんどいないと思います。

 

静かに伸びで枯れて往く。

それでも春が来ると必ず土の色したつくしは顔を出す。

 

目にした時の心の落ち着きは、桜とはひと味違います。

 

つくしは桜を羨ましく思ったことはないのでしょうか。

明るい色を身にまといたいとか、もう少し大きくなりたいとか、香を放ちたいとか、足で踏まないで欲しいとか・・・

 

きっと気にも留めず、春を届けたいと思っているだけなのかも・・・。

 

桜になれない私は、そんなつくし好きです。

自分に似たところがあるからでしょうか・・・。

 

それではこれにて今日を閉じることに致します。

お休みなさい。