◆
会を開くまで残すところ後一日。
今日も会場準備で気ぜわしくしていましたが、残された時間で着物コーナーを仕上げるまでとなりました。
ブログで事ある度に新しい商品を紹介してきましたが、この会でクローズアップしたい商品が他にもあります。
それは「染め帯で広がる世界」です。
この世界は私のもっとも好きな分野で、色無地や小紋・紬などを染め帯で楽しむコーディネートです。
いくつかコーディネートしたものをアップして見たので映像でお楽しみください。
最初に加賀友禅の染め帯です。
こちらの作品は百貫華峰氏が描いた椿柄です。
この染め帯を刺繍の附け下げに合わせてみました。
こちらはメルヘンが溢れる明るい模様の染め帯。
個性的な黒地の小紋に合わせてみました。
こちらの染め帯もおしゃれでしょ。
雪ウサギをイメージした品だと思いますが、クリスマスシーズンに締まられるとおしゃれでしょうね~
加賀友禅の小紋に合わせてみました。
他にもオンリーワンの染め帯を揃え、着物コーディネートを楽しんでいただけたらと考えています。
そして店頭には二つの看板が取り付けられました。
一つはおしゃれな着物提案です。
こちらが和雑貨を代表して「干支の飾り物」を出しました。
さて、これからが私の記事です。
今回の会で私が提案したい商品は北陸地方には馴染みが薄く、始めてご来店される方は何に焦点を合わせたらよいか判らないところがあるようです。
このギャップを埋めるにはどうしたらよいのか?
いろんな呉服店がある中で私が選んだ店作りで、これからの大きな課題といえるでしょう。
或る担当者は、かたくなに店のスタンスを変えないことがこの時代に合っているのか疑問に思うことがある。
時には好きでなことでも店で取り上げてもいいのではないか・・・
つまり結果がすべてであることを私に伝えたかったのでと思いますが、いろんな経営者がいてもいい訳で否定するつもりはありません。
でもね~
好きでないことを取り上げるつもりはないし、単に、同じ価値観を持つお客様を増やしたいと考えているだけのことです。
だから、店の性格がカメレオンのように変化するのは、お客様の立場からすると安心できないのではないでしょうか。
昔、妻と共に通い詰めていた紳士物のブティックがありました。
おしゃれな洋服を提案してくれる店で、私たちのお気に入りの小さな店だったのが、時代と共に規模を広げ、量販店化してしまって、おしゃれを売る店から価格を売る店に変わってしまいました。
数年前から冠を付けた催事の連発で、宣伝広告を見ていると、こだわりのセンスが影を潜め、催事ごとに価格が変動する気がして、しだいに足は遠のき、今では覗くこともなくなりました。
経営ですから時代と共の変化することは当然のことでしょうが、その一方で、昔と変わらないという個人店の安心を売りにした店もあっていいはずです。
私の店は、安心を売る領域に達していないかもしれませんが、時間を掛けて、おしゃれを共有できるお客様を増やすことに力を注ぎたいと考えています。
その意味でもまだまだ努力が足りません。
諦めないで続けていると、いつかきっと、新しい風が店に吹くと堅く信じている私です。
記事が長くなってしまい申し訳ありません。
それではお休みなさい。