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店は営業していましたが、何故か今日はウインドーが開けられない日となってしまいました。
会が終わった翌日は、決まって朝から協賛品を整理して、仕入れ先に戻す準備から始まります。
その間、売り場が雑然とするためにウインドーを閉めて後始末に集中するようにしていて、ある程度整理が進むと、午後にはウインドーを開けるようにしていいます。
今日は店のスタッフがお休みとあって、お昼の時間帯が過ぎたころに、長女が手伝いに来てくれたんですね~
勿論孫も一緒だったので、無理な仕事を頼むわけにはまいりません。
しばらくして、娘が「美容院へ行きたいな~」と、呟く声が・・・
四六時中、子供と一緒ではフリーになることが難しいのでしょう。
そのことが理解できるだけに、「音羽を看ているから行ってきたら・・・!」
私がそのように話をすると、店の隣が美容院であることから、様子を見に行って戻ってくると、「今なら空いているみたいで、2時間ほど頼める・・・?」
「大丈夫だから行って来い!」
そして私は生後2か月に満たない孫・音羽を看ることに・・・
寝かしつけていったのですが、5分と立たない間に目を覚まし、ぐずり始めましてね~
こうなれば、展示会の後始末どころではありません。
孫をあやしても泣き止まず、いつしか音羽は私の腕の中へ・・・
抱きかかえられると気持ちが落ち着くのか、空いた目が少しずつまぶたがさがり始め、眠りえと誘われていくことが分かります。
私としては、その状態を維持したいのですが、電話が鳴ると受話器を取らなくてはなりませんし、来客があれば対応もしなければなりません。
つまり、二人だけで時間を刻むことは容易ではなかったんですね~
どちらかの手を動かすと、眠りを邪魔されたかのように泣き出して、その度ごとに、孫にすべてのエネルギーを集中しなければなりません。
幸いにもお越しになられた方は、みな、私の家庭のことを良く知っている方々で、事情を察してくれて気遣いをしなくて済みましたが、そうこうしている間に、無駄なエネルギーを使わずに、私が座った状態で眠りに入るコツを掴みましてね~
一つだけ難があるとしたら、私が動けないことですが、こうなれば、店をお休みしていると割り切れば何の問題もありません。
気持ちが切り替わると、誰も店に来ないでほしいし、電話も鳴らないでほしいと願う気持ちが走り出し、目を向けるのは柱時計の針と、孫の寝顔を見ながら、安心して眠るがいいと心で呟いていた私でした。
あと一時間。もう少し頑張らないと・・・
そして、2時間の時が過ぎるころになると、少し遅れているのかもしれないな~
その間は、仕事のことは何も思う浮かびませんでした。
こうして孫の顔と時計の針を交互に見ながら 2時間半の関係を持ちましたが、このような機会に巡り合うことができて、母親の子育ての大変さを教えられた気がします。
おそらく妻もこのような経験を積み重ねて、3人の子供を育て上げたのかと思うと頭が下がります。
だから、娘たちに言いたい。
亡き妻の代わりはできないが、子育てに疲れた時や、自由になりたい時間があったら、私の元へ連れてくればいい。
店の状況や仕事の状態にもよるが、できる限り力を貸すぞ・・・
不思議なもので子守の知恵もどこからか湧いてくるもので、赤ちゃんであっても、おもてなしの心と通じるものがあるように思うんだな~
できることは限られているが、たまにはガス抜きをして一人の女性として輝くことを忘れないでいてください。
お父さんは貴女たちの応援団長なんだから・・・
明日はお母さんの月命日です。
二人の元気な孫の成長を伝えに行きたいと思っていますが、きっと貴女たちの微笑ましい姿を苦笑いして視ていることでしょう。
そんな訳で、今日は店のウンドーが開くことがありませんでした。
明日は次のステージへと向かえるように心をリセットして、店内を整理をしたいと考えているところです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。