来客があり投稿準備が遅くなってしまいましたが、今日も頑張って記事を書いてみたいと思います。
お客様から加賀染めで鯉のぼりののれんを作って欲しいとのご相談がありましてね~
オリジナルの加賀染めのれんを県外で暮らしているお孫さんに、端午の節句の飾り物として贈りたいとのご依頼です。
大きさは着物の反物の幅を3枚合わせた三幅で丈が160㎝前後のものを・・・
何か見本があってそれを写す仕事ではないだけに、センスが問われる責任の重い仕事です。
「さて、どうしょう!」から始まり、おおよその原案を作家さんに伝えて図案を描いていただくことに・・・
そして、作家さんが描いて図案が店に届きました。
それを見てどうしたものかと、カラーコピーしたものを切り刻んで構成をもう一度考えてみることに・・・
その時の画像をここにアップしたものです。
作家さんも私も鯉のぼりを題材に染めたことがないもので試行錯誤していますが、新しいものを作るって本当に難しいものだと改めて感じています。
私を信頼してご相談をいただいただけにベストを尽くしたいと考えていますが、このような経験をする度に物作りをする側の苦労がよく解ります。
それにしても、年数を追うごとに難しい相談が舞い込んで来るのは、呉服店が少なくなっているからでしょうか?
私の性分としてなんとかしたいと思うところがあって、可能な範囲でチャレンジするように心がけていますが、これも力を貸してくださる仲間がいるからできるのでしょう・・・
その意味でも水面下で動いてくださる関係者や職先に感謝しなくてはなりません。
話題は変わりますが、先月銀座の展示会に足をお運びいただいたお客様から、卒園式に着物と袴で式典に臨む園児が増えていることを聞かされました。
それも沢山いらっしゃるそうです。
私自身、そのような光景を見たことがないもので、都会の話だと思って聞き流していましたが、昨日、若い親子が髪飾りを見に来られましてね~
入学式のお母さんの装いに合わせるのかと思いきや、娘さんの卒園式に娘が着物を着るので、その着物に合わせたいというのです。
お母さんの携帯に収めた映像を拝見させていただくと、以前話を聞かせていただいた袴姿に驚かされました。
聞けば、他にも何人かいらっしゃるそうで、二度びっくり。
この田舎にも新しい着物市場が芽を出したかと思うと複雑でした。
というのも、着物と袴はレンタルで用意させたそうで呉服店さんの領域ではなかったからです。
私の知らない世界で若いお母さん方が着物を楽しんでいるかと思うと、取り残された気持ちになります。
これから加速して卒園式に園児が着物を着る姿が増えるのではないでしょうか?
私たち呉服店さんも新しいファションを市場に送り出さなくてはいけないと思った出来事でした。
それではこれにて・・・
お休みなさい。