新しい商品が入荷していることから店内の模様替えをしてみました。
お天気も晴々し店内もリフレッシュして、とても気持ちがいいと言いたいところですが、来客が少なくてね~
余計なことを考えてしまいがちですが、この店の和装に対する価値観を大切にして、お客様との出逢いを待ちたいものです。
私はシンプルな着こなし方が好みで着物はあっさり系。
おしゃれを演出するのは、合わせる帯であったり帯〆や帯揚げなどの和装小物で、季節感を出したり、遊び心を小粋に着こなすトータルコーディネート。
それは日本の女性が内面に持つ奥床しさを着物で伝えることができればと考えています。
簡単に言ってしまえば大人の香りというもので、来る22日(金)~25(月)間に江戸小紋を特集するのもで、そのような想いがあってのことです。
そこで今日は目の前に近づきつつある初夏を中高年向きの江戸小紋でコーディネートしてみたのでご覧ください。
それがこちらのコーディネートです。
遠目には濃い墨色の無地になって見えますが、画像がジャミジャミしてみえるかと思います。
これが細かな模様で染めた江戸小紋というものです。
その着物に初夏を感じさせる「柳にツバメ柄」の染帯を合わせて見ました。
ただそれだけのことですが、季節を感じ取ることができるのではないでしょうか?
これでおしゃれを終わらせないのが私流のこだわりです。
ここに今回初めて「江戸小紋展」にて取り上げる江戸小紋の半衿を合わせると、違った意味で魅力が増します。
また、画像大きくすることで黒っぽいジャミジャミ感のある着物の正体も判るので、その魅力にも迫ってみたいと思います。
遠めに無地に見えた江戸小紋が目を近づけると、このように模様が浮き出ていることがお判りいただけるかと思います。
松葉柄です。
これが江戸小紋なんですね~
近くで見てもジャミジャミ感が残るのは、伊勢型をあてがって手で糊を引いた証で、ハイテクで染めると綺麗に染がりますが、色合いの強弱というものが損なわれます。
ここに手仕事の伝統技と機械化された染め方の違いがあるように捉えています。
そして、白地の江戸小紋半衿を合わせてみたのですが、新しい発見があると思いませんか?
淡い墨色のものを使ったみたのですが、シャープな色合いの着物が優しく映る感じが致します。
これも好みかと思いますが、品が壊されることなくおしゃれな使い方ではないでしょうか?
江戸小紋と半衿は共に伝統工芸士の根橋秀治さんが染められたもので、半衿については私が提案して染めていただいたものです。
この半衿は江戸小紋展にてご注文をお受けしておりますので、興味をお持ちの方は是非とも足をお運びください。
そして最後の仕上げは帯〆と帯揚げです。
深い色を重ねないようにして、合わせて見たのですが、さりげなくまとまって素敵な装いになったのではないかと思っています。
主張するものは何一つないのに、このようにトータルで組み合わせると、味といいますか着こなしのセンスみたいなものが視えて、とってもおしゃれでしょ・・・
仮におしゃれの価値観が私と合うようでしたら、江戸小紋展には品揃えをバージョンアップしておりますので、ためしに覗いてみてください。
新しい発見を見つけ出せるのでは・・・
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。