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長雨と日照不足と言われた夏、短い夏でしたが台風などの大きな災害もなく、お百姓さん達の秋が訪れたようです。
コシヒカリの稲穂は黄金色に色付き秋一番の紅葉です。(ちょと違うか~・・・)
加賀平野に広がる田園を見ていて、この年になるまでにどれくらいのお米を食べてきたのだろう~
その米粒の数でいうと、私が食べてきた量はどれくらいの広さなんだろう~
ふと、そのようなことを考えていました。
そう思うと、お百姓さんの力って凄いです。
私達の生活を支えてくれているんですからね~
この日本に古くから根付く文化は、人が生きていく為に必要な農作物を育ててきたお百姓さんの願いなしでは語れません。
災害がこないことを願った儀式や、無事に収穫ができた自然への感謝やお祭り、これまで数え切れない人達が手を合わせ、はぐくんできた歴史が今にあるように思います。
そのような視点で、今の社会を見てみると随分平和になったものです。
人の命を奪う争い事はなくなり、食べる物だってふんだんにあります。
そればかりか、いつどこででもお金で欲しい物が手に出来る時代になり、自然への恵みと感謝というものが薄らいでしまっていることを感じます。
私もその一人ですが、願いの質や中味が変わり、同時に日本文化の習わしも意識しなくなってしまったところがあるようです。
世の中の流れという川の上に乗ってたどり着いた船は、この先何処に向かうのでしょう・・・
せめて、実りの季節には感謝をしたいと収穫前の稲穂を見ながら幸せでいられることを感じていた夕暮れ時の私でした。
ちょとカッコつけてしまったかな・・・・・
これは竹籠に秋草のタペストリー。(長さ約150㎝・幅が約30㎝)
朝晩の涼しさを感じながら秋が足元に来ていることを知らされていますが、室内で知る季節というものもいいものです。
気忙しい生活の中では、そんなゆとりもないのかもしれませんが、自然の生命力と季節の偉大さを知り、日本の風情を楽しめる人になりたいものですね~