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今日は妻を忍ぶ日なのに、朝から町内の草むしりや慣れない法事の段取りなどで周りに気を使う一日で終わってしまいました。
一つの区切りを終えて、
ようやくお母さんのことを思い出しています。
どうして誰よりも早く私達の前から姿を消してしまったんだろう。
病魔が襲っていたことを知らされた時も辛かったが、昨年の今頃も辛かったな~
忘れかけている当時のことを思い出します。
確か昨年の10月26日の夕方の事だったと記憶していますが、やせ衰えた妻のベッドに寄り添うと、彼女は突然、
仕入れ先の人達と忘年会でお酒を飲んだ時の話を楽しそうにしはじめました。
私は相づちを打ちながら話を聞いていると、最後に
「あの日に戻りたい・・・」と、叶わぬ願いをつぶやき、返す言葉が無かったことをハッキリ覚えています。
それが妻と交わした最後の会話らしい会話だったかもしれません。
今では当時の悲しみが遠い昔の事のように穏やかな日を過ごせるまでになりましたが、失ったものを埋めることが出来ないでいます。
お参りが終わってから食事をお願いしていた「鈴おき」さんの床の間には、お母さんの写真が
・・・。
鈴おきさんと妻は共に遠州流のお茶を習っていて、お母さんがお点前をしたスナップ写真を手元のアルバムから探し出して飾っていてくれたんですね~
(判りにくいかもしれませんが、白い着物を着ているのが妻です。)
その心使いには恐れ入りました。
ありがとうございました。
さて、湿っぽい話はここまでにして、これからは自分に与えられた環境の中で歩き始めなくてはなりません。
妻の姿は見えなくとも間違えなく私の心の中に存在しています。
笑っている顔、
怒っている顔、
呆れている顔、
そして、優しい心。
どうかこれからも私を支えてくださいね。
宜しくお願いします。