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今日は妻を忍ぶ日なのに、朝から町内の草むしりや慣れない法事の段取りなどで周りに気を使う一日で終わってしまいました。
一つの区切りを終えて、
ようやくお母さんのことを思い出しています。
どうして誰よりも早く私達の前から姿を消してしまったんだろう。
病魔が襲っていたことを知らされた時も辛かったが、昨年の今頃も辛かったな~
忘れかけている当時のことを思い出します。
確か昨年の10月26日の夕方の事だったと記憶していますが、やせ衰えた妻のベッドに寄り添うと、彼女は突然、
仕入れ先の人達と忘年会でお酒を飲んだ時の話を楽しそうにしはじめました。
私は相づちを打ちながら話を聞いていると、最後に
「あの日に戻りたい・・・」と、叶わぬ願いをつぶやき、返す言葉が無かったことをハッキリ覚えています。
それが妻と交わした最後の会話らしい会話だったかもしれません。
今では当時の悲しみが遠い昔の事のように穏やかな日を過ごせるまでになりましたが、失ったものを埋めることが出来ないでいます。

お参りが終わってから食事をお願いしていた「鈴おき」さんの床の間には、お母さんの写真が
・・・。
鈴おきさんと妻は共に遠州流のお茶を習っていて、お母さんがお点前をしたスナップ写真を手元のアルバムから探し出して飾っていてくれたんですね~
(判りにくいかもしれませんが、白い着物を着ているのが妻です。)
その心使いには恐れ入りました。
ありがとうございました。
さて、湿っぽい話はここまでにして、これからは自分に与えられた環境の中で歩き始めなくてはなりません。
妻の姿は見えなくとも間違えなく私の心の中に存在しています。
笑っている顔、
怒っている顔、
呆れている顔、
そして、優しい心。
どうかこれからも私を支えてくださいね。
宜しくお願いします。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






