ゆかたで女子会・そして県外からのきもの相談

 昨日は台風が運んで来た風と雨が激しく、家の中で身を潜めていた夜でした。

その影響なのか朝から寒くて、売り場の品揃えとかけ離れた天気にギブアップ状態、静かな一日になってしまいました。

 

 

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そうした中で、6月の新しい看板が店頭に立ちました。

気温も低いこともあって、不釣り合いな感じもしますが、「ゆかたで女子会」というメッセージです。

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5月は浴衣を単衣・夏物としての提案でした。

6月は浴衣に対するハードルを少し低くして、「浴衣」 → 「ゆかた」に変え、若い年代層に『ゆかたで遊ぶ夏』を考えるきっかけになればと思い、最近の流行り言葉「女子会」を使って問いかけることにしました。

 

果たしてどのような結果に結びつくかとても心配ですが、浴衣商戦に向けての駒が一つ進むこととなりました。

 

話は変わりますが、先月、京都にお住まいの或る女性から、着物の染め替えの相談をいただきました。

 

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こちらの着物がその方のもので、若い時に作られた江戸小紋だと話されていました。

(裏地になる八掛(はっかけ)にも小紋柄が入っています。)

 

お気に入りの着物だそうで、年を重ねたことから色合いが派手になって着れない。

そこで、柄を残し色のトーンを地味にして欲しいとのご依頼です。

 

話は前後しますが、そのお客様は、私の店に相談をいただく前に、出入りのある呉服店に相談をしたところ、柄を残しての染め替えは出来ないと言われたそうです。

 

しかし諦めきれず、ネットから私の店に相談をくださったのです。

 

呉服屋さんが難しいという染め替えを、私の店で受けることが出来るのだろうか・・・

それも京都の呉服店が難しいというものを・・・。

 

お電話でのお話では判断が難しく、送ってもらうことにしたのです。

 

それからしばらくして着払いの送り状を添えてその着物が届きました。

その時は、なんとかして望みを叶えてあげたいと思いました。

 

染め屋さんとも相談をして、上から薄くグレーの色を引いたら、赤い色が沈み柄も残せるのではないかと判断し、染め上がりの色見本生地を3パターン準備し、見積もりと共に郵送で確認していただくことにしたのです。

 

その答えが先週う戻ってきて、選んでいただいた色で染め替えを受けることとなりました。

 

今日、その仕事にはいりましたが、やり直しが出来ない仕事だけに、とてもプレッシャーを感じているところです。

 

今回の仕事で、染物の本家本元でる京都からの相談に驚いています。

面倒な仕事はやりたがらないのでしょうか・・・

いろいろ憶測で考えてしまいますが、呉服屋さんの存在が何であるかを教えさせられる相談です。

 

たまたま今日、東京からの着物相談をいただきました。

東京のど真ん中に方だと思いますが、おしゃれな長襦袢を見立て欲しいとのことで、たくさんのお店の中から私の店に相談をいただけたことを光栄に感じています。

 

事を進めて行く中で、離れている土地の方でもあり、いくつのも障害がありますが、お客様の望みを叶えられる店でありたいと強く感じているところです。

 

そしてその方のメールの最後に、勇気付けられる言葉が書き加えてありました。

 

「売るだけのお店からは足が遠のいてしまう。人の繋がりを大切にしいるお店が残るのではないか・・・、その意味で応援したい!」

そのような意味合いの文があり、真摯に受け止めております。

 

こうして私は出会ったことのない方から、今にも挫けそうな心に、元気と勇気をいただいているんですね~

それが有難くて、感謝の気持ちをこの仕事でお返しをしなくてはならないと思っています。

 

長い記事になりましが、今、私が感じていることを素直に書いてみました。

 

それでは皆さんお休みなさい。

 

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