メールで寄せられた着物相談・そして鈴の模様の長襦袢地

 今日は店の奥で案内状作り。

しかし、その作業に集中できず、お客様への礼状を書いたり、メールで問い合わせをいただいた方へ、返信を送ったりして一日が過ぎようとしています。

 

案内状作りは、日に日にプレッシャーが大きくなり私を苦しめております。

なんとか気持ちを集中しなくては・・・。

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 或る方からメールで着物に関しての問い合わせがあり、私が応えられる範囲で返信をさせてもらったのですが、もしかしたら、この方と同じようなことを考えている方がいるかもしれない。

そんなことを感じたもので、お名前を伏せて、問い合わせをいただいた文と私の回答をご紹介したいと思います。

 

その前に、鈴の模様の長襦袢地の上に可愛い猫の置物を並べたものを写したので、これをアップさせていただきます。

 

猫ちゃん可愛いでしょ・・・(¥1050の品)

しばらく癒されてみてください。

 

それでは紹介させていただきます。

「初めてメールを差し上げます。〇〇と申します。 着物初心者です。  ブログ拝見致しました。 とても素敵なコーディネートですが、 一度、拝見したいと思っておりますが、 東京での展示会等ご予定ございますでしょうか?  また、小紋ですと最低予算はおいくらくらいなのでしょうか。 例えば、「幸せのコーディネート・千鳥格子の小紋に鳩模様の琉球紅型の染め帯」  お店でお話を伺うべきかと思いますが、 どうぞ宜しくお願い致します。 」

 

〇〇様
 
始めまして。
私のブログを見てくださいましてありがとうございます。
 
先日、初めて銀座での展示会に参加してみて、日程が合わず、展示会にこられなかった東京近郊の方から、次回も東京で開催して欲しいとの声が届いていて、来年も東京での展示会に参加したいと考えているところです。
 
今の時点では ハッキリしたことをお伝えすることができませんが、その時がくればブログで呼びかけをしたいと思っています。
 
どうか、その日が来るまでこのブログをご覧いただければ幸いに思います。
 
 
 
〇〇様は着物初心者ということで、私から少しアドバイスをさせてください。
 
着物への価値観はお客様によって異なりますが、着物は安ければいいという方と、ワクワクする品を手にしたい方と、二通りのタイプに別れるのではないでしょうか・・・。
 
 
作り手側も、そのようなニーズの合わせ商品を作り流通しております。
 
 
まず、安さを追求するとなると、素材や染めなどコストを下げることをポイントに物作りをしますので、小紋などを例にとって言えば、数万円という価格帯から揃えることが出来るでしょう・・・。
 
着物愛好家にとって、それらの商品がワクワク感を抱くことが出来る品だと良いのですが、なかなかそこまで至らないところがあります。
 
見た目が良くても着にくいとか、飽きが来るとか、帯が合わせにくいなど、不満が残ることも考えられるかもしれませんね。
 
 
だけど、他の商品の質や柄の情報を持ち合わせていないとすると、お客様にとっては満足される商品となることでしょう。
 
 
 
一方で、こだわりをもって作った商品になると、食欲をそそる着物が市場には沢山存在しています。
 
 
小紋であっても作り方の技法によって販売価格は様々で、一般的には10万円代~20万円代の価格帯が多いのではないでしょうか。
 
手仕事の作業が加われば、それ以上の金額になることもあります。
 
 
着物を婚礼の道具として準備する時代ではなくなった昨今、着物を着たい人が着物を手にする時代になっています。
 
それぞれの生活状況の中で、消費できる金額を考えながら、納得出来る品を選んでいらっしゃるのではないでしょうか。
 
なので、お客様の気持ちをよく理解してくださる専門店を探し出すことがとても重要なポイントになるでしょう。
 
加えて、センスが合う店である事も大切な要因ではないでしょしょうか・・・。
 
 
 
お問い合わせをいただいた商品ですが、千鳥格子の小紋は¥157、500の品で、知念貞夫さんの紅型の染め帯は¥294、000の商品になります。
 
いずれの品もお嫁に行ってしまっていて、時間を頂けるようでしたら、同じ商品を染め屋さんに依頼して作ることも可能です。
 
 
 
私の意見が正しいとは言えませんが、どうか参考にしてください。
 
また、気になることや、目に留まる商品があれば気軽のご相談ください。
 
それではいつの日かお逢いできる事を願いつつ、私からの回答とさせていただきます。
 
                                     きものふくしま店主 福島正弘
 

 

問い合わせをいただいた方には、大変申し訳ないと思っていますが、着物に関したことを誰に尋ねていいか判らないという方が、随分いらっしたるのではないでしょうか。

 

私もこうした問い合わせをいただいて初めて気付くことがあり、その意味では、消費者の気持ちを勉強させてもらっているように思います。

 

日本の民族衣装なのに、非日常的な衣装となってしまった着物。

判らないのが当たり前になっているので、どうか気軽に相談ください。

 

今日はいつもと違う記事を 早々とアップすることが出来て良かったです。

この後は、少し頭を冷やして、案内状の中味を考えてみたいと思います。

 

それではさようなら。

明日再びお会い致しましょう。

  

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コメント

  1. Sra.Akane より:

    長襦袢のことを検索していまして・・・お宅のブログにぶつかりました。とてもよいブログで大変参考になりました。 私は金沢の生まれで、現在メキシコで一人で細々と着物広報活動をしております。私の着物はあくまでも庶民的な着物でして・・・昔の方たちのように色々やりくりして着物を生活の中に位置づけたいと・・・・。1年に2回は帰国して、北陸に出かけています。ご縁がありましたらお目にかかる機会がありますかも・・・。今年は雪深いとのニュースを耳にしています。ご自愛され、良いお年をお迎えくださいませ。 常春のメキシコクエルナバカより

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