石川県の十三詣りと参加者の着物へのこだわり

 冷たい風と共に雨やアラレが降る最悪に天気。

今日が石川県の十三詣り(じゅうさんまいり)の日で、金沢の天徳院にておごそかに行われました。

 

12回目になる十三詣りは27人の参加者で、私たちの仲間、石川県和装振興会のメンバーもこの事業のお世話係としてお手伝いです。

 

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そこで今日は十三詣りの様子をお伝えしたいと思いますが、その前に「十三詣り」とは何であるかを説明しておきます。

 

「あ・うん」の№144に乗せた記事を紹介してみます。

 

 

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☆虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に「福」と「知恵」をもらう

 

 

 数え年で十三歳になった子供達が大人になった事を、「福」と「知」を無限に持つという「虚空蔵菩薩」に、報告して、「福徳」と「知恵」を授けて貰う事を祈願する行事です。

 

 

数えで十三歳と言えば、昔は元服を迎える年の頃、とくに女の子は成人とされ、「結婚すること」が出来るようになる年でもありました。また、生まれてから干支が一周する節目の年で、十三詣りは厄払いの意味もあります。

 

 

 十三詣りの起源と言われる京都の法輪寺は4月になると、13歳の子供達で大にぎわい!

祈祷後渡る「渡月橋」では、「渡り終えるまで、絶対に振り返ってはいけない」と言われます。振り返るとせっかく授かった「知恵」と「福徳」が本堂に戻ってしまうそうです。

 

大人への第一歩、として、しっかり前を見て歩くことが大切という意味があるようです。

 

 

13年近く前に、この十三詣りを石川県にも根付かせようと石川県和装振興会が活動し、現在に至っています。

 

 

まだまだPRが不足していて、知らない人が多いことから、こうしたブログでも認知度を高める切っ掛けになればいいと考えているとことです。

 

 

 

 

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受付を済ませると本堂に入り、「一文字祈願」といって、自分の好きな一文字を用意された紙に書いていただきます。

一文字が書き込まれたこの紙を天徳院さんに納め、二十歳になるまでご祈願していただくことになります。

 

 

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参加者全員が揃ったところで、いよいよおごそかにご祈願が始まります。

成人式の式典とはまったく違い、心が清められた気持ちになるから不思議です。

 

お子様の周りには沢山のご家族の方が見守っていて、ある意味で家族の絆のようなものを感じながら毎年拝見させていただいてます。

 

 

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娘さんたちの お澄ましをした後ろ髪、とっても可愛いと思いませんか・・・

鹿の子絞りの「まげ」も大人可愛いくて、お母さんの心配りを感じます。

 

 

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今日の天気を予測して、赤い蛇の目傘を広げていらっしゃる方もいましたが、これがとっても素敵で、着こなしのツボを心得ていらっしゃるではありませんか・・・・

 

とても関心させられました。

 

 

 

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寂しいことに男性の参加者はたったお一人でしたが負けていません。

ご覧ください、この紋付と羽織袴。

お母さんもお着物で参加くださいまして、十三詣りに花を添えてくださいました。

記念にお母様のカメラでツーショットの写真を撮らせていただきました。

 

 

 

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毎年のことですが、ファミリーでお越しになられている方が目に付きます。

こちらは、お婆ちゃんもお母さんもお着物でお越しいただきました。

ありがとうございます。

 

こうした家族の着物写真もいいですよね~

この後に、カメラをお預かりして全員の写真を撮らせていただきました。

 

 

 

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少しピンボケになりましたが、このきものも可愛いでしょ・・・

 

清楚な白地に飛び柄の赤がぽっかり浮かび、黒っぽう帯で大人の着こなしを演出。

個人的に、このような着こなし方は好きですね~

 

今回の参加者は着こなしがとてもお上手で、引率者のお母さんのコーディネートもレベルが高くなっていることに驚かされます。

 

着物離れが進んでいると業界人はボヤキますが、今日のセンスのいい着物姿を見ていると、果たしてそうなのでしょうか・・・。

 

疑問に思います。

 

着物を着たいと思っている方は、とても勉強していることに気づかされた一日でした。

 

着物の素晴らしさを伝えたくて、お写真を勝手に使ってしまいましたが、どうかお許しください。

 

 

来年も十三詣りはあります。

小学生のお子様がいらっしゃるお母様に申し上げたい。

是非参加してみてください。

絶対に喜んでいただけると確信しております。

 

お申し込みは石川県和装振興会の会員の店か、天徳院さんまでご連絡下さい。

 

来年は3月31日(日曜日)と決定致しました。

 

それでは今日はこの辺でお別れとなります。

皆さんさようなら・・・