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店の奥のエアコンが故障したままいまだに直っていません。
だから毎日が暑くて、仕事に集中出来ないでいます。
そればかりか、体力を消耗して疲れが溜まるばかり・・・
SOSを出しているのに事が進まないなんて・・・
電気屋さんの事情もあるのでしようが、ガマンの限界に近づきつつある私です。
暑さ真っ盛りの季節ですが、9月も半ば過ぎれば盛夏の着物から単衣物に切り替わりますが、今日はそんな時の着物提案です。
ここにアップしたのは街着の着物コーディネートになりますが、なかなか可愛いでしょ・・・
特に合わせた帯が面白。
椿の花をおしゃれな幾何学模様にデザインしたものですが、色の使い方も含め、明るい気持ちになれる帯だと思いませんか・・・
着物と帯の水色が同じ色であることがおしゃれのポイントかな~
色合いからして年代が若くなるかもしれませんが、色調が軽いだけに残暑が残る季節にはピッタリの装いではないでしょうか・・・。
話しは変わります。
夕方にリックを背負った学生服姿の女性が店内に入って来ました。
「いらっしゃいませ・・・」
声をかけると、振り向いた赤らめた額から流れ出る汗を見覚えのある日本手拭で拭いているではありませんか。
「その手拭は・・・」
以前、店にもあった白地にオレンジの模様の入った手拭を、きちんと1/4に折りたたんだものを首から提げ、その端を手で握り締めながら、
「笑顔で、これ、ここで買ったのよ・・・」
「そんなに汗を流してどうしたの・・・」
「学校まで自転車で通っていて、その帰りに寄ったの・・・」
話しを聞くと進学校の生徒で毎日35分かけて自転車通学をしていて、お婆ちゃんの誕生日プレゼントを探しに来たというのです。
高校生の女子が一人で買い物に来てくれるなんて、こんな嬉しいことはありません。
店には2・3度買い物に来た事があるというから驚きです。
そんな彼女がいとおしく思えて、感謝の気持ちを言葉にしたのが
「暑かったでしょう・・・美味しい夏菓子があるから、店で休憩していきなさい・・・」
「そんなの、いいです・・・」
遠慮していましたが、商品を見ていいる間に、京都で求めたお菓子と冷たいお茶を用意し、ソファーに座らせました。
そして夏菓子をみるなり、「可愛い・・・」
普通の女の子の姿になっていましたが、他に馴染みのお客様もいらっしていたので、テーブルを囲みおじさんとおばさんの審問攻め。
なんでもはきはき答えて、とても気持ちのいい学生でした。
彼女は高校3年生で、8月7日が64歳にお婆ちゃんの誕生日だそうです。
食べ終えてから喜んでいただけそうな品を提案すると、その中からシャツの形をしたリバーシブルのガーゼ手拭をひとつ選んでくださいました。
650円の品です。
きちんと包装しレジを打つと、お財布から千円札一枚を取りだし手渡されました。
その時、この一枚の千円札、お母さんからもらった「おこづかい」なんだろうな~
その「おこづかい」を私の店で使ってくれるなんて・・・
お釣りに350円がやけに重たく感じました。
優しい家族関係に中に、私も仲間入りできた気がして・・・
彼女に感謝です。
ありがとうございました。
お客様との繋がりは些細なことから生まれます。
その些細なことに心を使うことができたことに、喜びを味わう私でした。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







