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娘が大きな仕事を終えたみたいで、お寿司を食べに行きたいとのリクエスト。二人でささやかな夕食を済ませ戻ってきたところです。
「この後は、風呂に入って寝るだけか~楽ちん楽ちん・・・」と、帰りに車の中で呟く娘。
夜の家事をしないで済むことが気持ちを楽にさせていたのでしょう・・・
プレッシャーから解き放されたのか娘の表情も明るくなり、穏やかさを取り戻した我が家です。
それでは今日の投稿です。
開店と同時にお客様が切れる事がなかった一日でした。
随分おしゃべりをした感じがしますが、お客様の中に東京から染め上がった着物や帯を持って、営業に来た仕入れ先の担当者がいます。
昔からお取り引きをさせていただいている職先で、全国の小売店産の近況を尋ねてみると、8月以降、どこの専門店さんも苦労をしているとのことで、何を改善したらよいか判らない状況下にある専門店さんが多いとのことでした。
和装マーケットの縮小は、リサイクルショップやレンタルショップにも表れているようで、景気の低迷が消費を鈍らせているところがあるみたいです。
よく似た話を他社の仕入れ先も話していましたが、専門店さんに目を向けてみると、新規客がなかなか増えないことが大きなネックになっている感じがします。
ここにどのような問題があるのでしょう・・・
私なりに考えてみました。
馴染みのお店がないお客様の消費行動は、まず初めに気になるお店を探すことから始まります。
最近では、ネットでの検索が多いかと思いますが、その時点でホームページなどがないとすれば、この時点で出会いの接点がないことになります。
下調べをして、気になるお店が見つかったとしましょう・・・
そうなると次は、ご自身の目で確かめてみたいという行動が働きます。
しかし、ショッピングセンターやデパートにある呉服売り場と違い、足を踏み入れられない敷居の高さが障害となり、近ずくことが出来ないのが現在の専門店です。
ホームページがあっても、気になるお店の「生の姿」を確かめる事ができないとなると、店との接点を持つことができません。
ここに大きな問題があるのではないでしょうか?
次に専門店さんの立場から地域との関わり合いを考えてみたいと思います。
仕入れ先の話しを聞いていると、呉服店さんに新規客がほとんど入ってこない来ないことを よく耳にします。
私はこのことが信じられないんですね~
例え小さな街でも、足袋や半衿を求めたい人はいるはずで、その和装小物ですら買いに来ないとなれば、新規客の繋がりを放棄していると言わざるおえません。
ここに店作りにおいての勘違いがあるのではないでしょうか・・・
敷居が高いと思っていらっしゃる着物初心者からすると、和装小物が買いやすい環境であれば足袋を買い求めに来てくれるはずです。
出会いが広がれば、店の性格を知っていただけるビジネスチャンスが生まれ、店の認知度も高まるのではないでしょうか。
たかが小物ですが、小さな買い物を通して店の性格を知ろうとして、さまざまな裏付けがあって高額品の買い物へと進むものです。
この心理をよく理解し、お客様の立場になって店作りをすれば、いつかきっと新規客の来店が増えて行くように思います。
言葉の足りないところもあったかもしれませんが、私はそのように捉えています。
記事が長くなりましたが、これで終わりたいと思います。
それではお休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






