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今日は節分でその翌日が立春。寒さが明けて春の初日をいいますが、まさに今日の天気は春で、一週間前に降り積もった雪も、姿を消してしまいました。
雪国に住む私たちは得した感じでいますが、こんなに温かくていいのでしょうか?
この調子だと春物の動きがいいかもしれませんね。
そんな穏やかさの中で、使い古した店内の畳が新しくなりました。
畳と女房は新しい方がいいといいますが、実に気持がいいものです。
これで着物や小物にゴミが付くことはないでしょう。
昔は畳屋さんや呉服店は地域になくてはならない業種で、私の住む鶴来地区にも競合店が幾つもあったそうです。
それが、畳屋さんに至っては、鶴来地区に10店舗あったこのが今では2店舗になったそうで、石川県の畳職人の平均年齢は65歳を超えるとか・・・
若い職人も育っていないそうで、和装業界とよく似ています。
いずれもライフスタイルが様変わりが、この現状を物語るかのようですが、実に寂しいものがあります。
それだけに今後のかじ取りが問われる訳ですが、畳屋さんのことは詳しくないので、私の仕事に目を向けて考えてみました。
この先、知恵と工夫がない呉服店は益々姿を消して行くことが考えられます。
一方で、職人さんの高齢化は、次なる職人さんが乏しいことから、いずれ物が作れなくなる時代が訪れるかもしれません。
ここに市場が小さくなる要因が考えられます。
そこで考えたいことは、冠婚葬祭用の着物支度が少なくなりつつある昨今、着物を着てみたいと思う人をどのようにして増やして行くかが、業界の生命線になるのではないでしょうか?
それは、単に、リーズナブルな価格に飛びつく層ではないような気がしてなりません。
その行為は、着物の世界に足を踏み入れる切っ掛けに過ぎず、そこから着物ファンになる人が必ず現れると考えています。
ここに花さく種が存在しているのではないでしょうか?
この点を抑え、きもの専門店さんは、着物ファンに近づかなくてはなりません。
何故なら、着物ファンは、センスにこだわる要素がとても大きいからです。
今はネットという便利なものがあるだけに、それを生かした店作りが求められるのではないでしょうか?
こうしている間にも、着物ファンはネットで情報を集めています。
何一つとっても、複雑なものが絡み合っていますが、センスとサービスの質が問われる時代が来たことだけは確かみたいです。
その意味では、浴衣という商材は、未来を占うためのシュミレーションになると考えています。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。