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明日、2月22日が何の日かご存知ですか?
2が三っ並ぶことから、、ニャンニャンニャンの鳴き声でおなじみに「猫の日」なんですね~
これは熱狂的な猫好きが猫の日を作ろうと考え、雑誌を通じて記念日を募集したらしんですね~
9000通近くの募集があったようで、集計した結果の40%近くが猫の鳴き声の「ニャンニャンニャン」だったそうです。
昭和62年の話しで、2位は「ニャー」の2月8日で、3位は「ニャーゴ」で2月5日だったと手元の本に書いてありました。
この話、面白いですよね~
その猫記念日が2月にあることから「おもしろ展」を企画し、店で猫柄の小物や着物関係を特集しているところです。
そこで「猫の日」にあやかって、こちらの猫柄の小紋を紹介させていただきます。
度肝を抜く柄かもしてませんが、猫好きで着物に興味を持っている方には心が揺れるのではないでしょうか。
帯には猫柄がいろいろあっても、着物になると作っているメーカーがほとんどなくて、それもここまで斬新な模様は他にないと言っていいほど珍しい着物です。
お客様でこの色違いを手にしていただいた方がいらっしゃいましてね~
着姿を何度かお目にかかっていますが、モデルさんのようなカッコよさです。
店からの提案として白っぽい袋帯でコーディネートしてみましたが、あっさりした名古屋帯でも楽しいのではないかと考えています。
そんな折に、着物や帯の物作りをするメーカーさんが店に寄ってくださいました。
取引が増え始めている仕入れ先ですが、その担当者がオリジナル商品を一緒に作ってみないかとの提案をしてくれましてね~
今日はその話に触れてみたいと思います。
一般的に和装業界の流通は、川上(作り手)から川下(消費者)へと流れるのが常識とされています。
その中に私のような小売店がいる訳ですが、小売店は川上で作られた商品を選び、それをお客様に紹介するのがこれまでの流れです。
ところが、川上の職人さんの高齢化と共に廃業される方が後を絶ちません。
同時にマーケットの縮小に歯止めが利かず、若い人が育ちにくい環境になっています。
このままでは物が作れなくなるばかりか、ヒット商品が生まれないことから、何を作ったらよいか解らなくなっているのが今の現状です。
その一方で、みんなと一緒の商品では差別化も図れないし、着物ファンにとっても面白さもなく、マーケットが広がりにくい状況に置かれています。
この状態が改善されないと、価格競争が激化し、行きつく先は共倒れということも考えられるかもしれません。
そのことに気づき始めた一部の専門店さんは、オリジナル性を高める意味で物作りを始めています。
実に前向きで、尊敬に値する専門店さんだと思いますが、そのような先方は全国にほんの一握りでしかありません。
作り手も、いつ売れるか判らないものを作る訳ではないので、リスクが軽減されます。
以前だとロットと言って、作り手に依頼する場合、点数を求められたそうですが、その制限も緩和されたと聞いています。
小さな小売店さんにとって、有難い環境が整いつつあると考えられますが、感性が求められるだけに危険性が伴う物作りとなります。
考えてみると、これが本来の姿なのかもしれません。
特に、物余りの時代と言われている中で、オリジナル商品で話題を集めている小売店が増えていることをメディア通して気づかされています。
人ごとのように思って見ていましたが、自分のもできるかもしれない・・・
度が過ぎては取り返しのつかないことになりかねないが、チャレンジするだけの値があるような気がしました。
これまで小物や、一部の着物や帯で試みたことがあり、怖さからかコツを掴むまでには至っていません。
しかし、近い将来、お客様のニーズを感じ取れる時が来れば、試みたいと夢を膨らます自分がいたことだけは確かです。
いずれにしても、何か行動を起こし、自信を付けることが未来に繋がるのでしょう。
硬直したマーケットに真剣勝負を挑まなければならない時代が来たのかもしれませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。