名物裂の数寄屋袋・そして「母子草」の文字に心引かれました

 長く続いた五月晴れもここで一服という空模様、午後から小雨がポツポツ降る蒸し暑い一日よなりました。

 

来客も少なく、小休止って感じでしたが、水面下で浴衣商戦に向けての準備がコツコツと進んでいます。

 

今日も入荷したばかりの浴衣地を紹介させていただきたいのですが、趣きを変えて、茶人には必要とされる数寄屋袋(すきやぶくろ)を紹介したいと思います。

 

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数寄屋袋とは、茶席の場に使う、懐紙や袱紗(ふくさ)、お扇子などを納まるバッグのようなものです。

 

お茶に詳しい訳ではないので、それ以上のことは話せませんが、石川県の市祭である「百万石まつり」が6月1日(土)・2日(日)の二日間開催され、その日に合わせ、兼六園内やその周辺でお茶会が開かれることもあって、新しい数寄屋袋をお探しの方がいるかもしれない・・・

 

そんなことを思ったもので、名物裂(めいぶつぎれ)の数寄屋袋を紹介してみることにしました。

 

最初に映像は、「鳳凰(ほうおう)唐花唐草」という紋様です。

 

 

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手前中央品は「縞牡丹唐草〆切紋」、左上が「唐草截(せつ)金散し」、右上が「寿文字鯱(しゃち)文風通」という紋様です。

 

こちらのタイプはすべて8,400円のお品になります。

 

 

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こちらになると、少し凝った作りになりますが、名物裂菱型数寄屋袋というものです。

 

 

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無責任かもしれませんが、柄名が定かでないもので、画像でしか紹介することができません。

お値段は23,100円の品となります。

 

参考にしていただければ幸いかと思います。

 

 

ここでティータイムです。

 

  

                

 

春の七草の中に「こぎょう」という名の植物があります。

 

柔らかいうす緑色の葉の先に、黄色の花が、つぶつぶになってかたまって咲く花ですが、4月の始めから5月の末に開花し、風邪予防や解熱に効果があると言われているそうです。

 

この植物は母子草(ははこぐさ)ともいい、昔は草餅に、この母子草を使っていて、明治の頃から次第に蓬(よもぎ)が材料にされるようになったとか・・・。

 

名前の由来は、茎や葉の白く細かな毛がほうけているとのことから、「ほうこぐさ」が変化したという説や、この毛が乳児の舌のようだからとか、母親が子供を包むように見えることから、中国の「ハンハンコウ」が変化したものなど、たくさんの説があります。

 

それにしても「母子草」って名前、とっても優しくて人の温もりを感じると思いませんか?

この漢字に興味を引かれ調べてみたものですが、この時期に咲く花だけに母の日の花として使われても良かったのではないかと思ってしまいます。

 

その母の日は5月12日です。

 

店内では母の日のプレゼントとして、喜んで頂けそうな和雑貨を揃えておりますので、買い物に迷ったら、一度、店の方までお越しになってみてください。

このことを伝えたかったのに、随分遠回りしてしまいました。

 

それでは今日はこれにて・・・

お休みなさい。

  

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