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夏気分でいたのはつかの間で、どうしたことか今日は肌寒い一日になりましてね~
気温の変化が激しくて、商売の勘が狂ってしまいますが、迷わず浴衣を核とした店作りに躍起になっているところです。
そこで今日の記事は、これからの季節にふさわしい男物の着物です。
本来なら絹物を紹介すべきなのでしょうが、「浴衣」というキーワードを意識して、木綿の着物のなります。
どうかお楽しみください。
最初に竺仙さんから出されている「みやま縮」という綿の男物着物をコーディネートしてみました。
縮み(ちぢみ)という品名がつくこともあって、シャリ感のある木綿地で、単衣時期の着物としても着ていただけます。
その事を意識して、帯を博多織りの本筑角帯を合わせ、信玄袋(手提げバッグ)にもこだわってみました。
下駄は着物地の色と鼻緒を合わせ、選んでみましたが、下駄のサイズは、男物の中でも極めて生産量が少ないLL寸となります。
どうですか、とても紳士的でしょ・・・
このみやま縮は浴衣としても着れますが、この信玄袋が新製品とあって、少し言葉を添えさせて頂きます。
大きさは18×28㎝で、4㎝あるマチを網代(あじろ)で加工され、本体のワイン色の麻素材に墨色の和紙を織り込んだ、夏向きの信玄袋です。
そして角帯はこのように異なる模様が一体となったリバーシブルで、オールシーズン締めることができます。
私も本筑に角帯を愛用していますが、一度締めたら緩んでこないし、着物に吸いつくような絹の風合いに、本物と言えるだけの価値を持つ帯です。
ここで価格を紹介しておきましょう。
・みやま縮 ¥36,750 (綿100%)
・本筑角帯 ¥25,200 (絹100%)
・信玄袋 ¥21,000
・下駄LL寸 ¥12,600
次にコウモリ柄の浴衣をコーディネートしてみました。
ここにこの模様をアップしてから、以前ブログ記事にした浴衣であることに気づき、違う柄を選べば良かったと反省しています。
模様がコウモリ柄でもあり、夏の着物というよりかは浴衣として活用された方がシックリするように思います。
角帯は、組紐のように組まれた、麻82%・ポリエステル18%素材の夏向きの帯になります。
そして、会津桐のとても軽い下駄を合わせてみました。
コーディネートの色を墨色と黒でまとめていることもあって、とても男らしい着こなしになるのではないでしょうか・・・
男物着物提案は品揃えだけではなく、オーダーメイド仕立てをお薦めしております。
これは、男の着物の長さは、女性の着物のように「たくし上げ」(おはしょり)で長さを調整することができず、仮に150㎝~180㎝を越えるような長身の大男を、M・L・LLの既製品サイズで、3っか、4っに分けることに無理があるからです。
それに、腹周りは千差万別で、身幅も既製品サイズに当てはまらないことがありがちで、着心地や見た目を考えた場合、採寸して体系に合った仕立てをすることが一番ベストだと考えるからです。
以上のことからオーダーメイド仕立てにこだわっていますが、最後の下駄のサイズのついてお話しをしておきたいと思います。
ここに、LL寸を中心にして、左右にLサイズの下駄を並べました。
その違いが判るでしょうか?
中央のLL寸は、下駄の大きさもL寸と比較すると若干長くなりますが、鼻緒の長さが明らかに違っていることがお判りいただけるかと思います。
下駄を選ぶ際には、実際に履いて、数歩き、足に傷みが走らないかを確かめてみることをお薦めします。
靴やスニーカー違い、多少の違和感はあるでしょうが、傷みがあるようだと、ご自身の足に合っていないことが考えられます。
その場合、鼻緒を緩めにすげ替える方法があります。
それでも傷みがあるようでしたら、ワンサイズ大きめの下駄を選ぶことが必要ですが、L寸の上のサイズLL寸になると、生産が少なくて、手にすることが難しいのが現実です。
そのことをひと言加え、浴衣コーディネートと、求める際の注意点を書いてみました。
参考にしていただければ幸いかと思いますが、この夏を浴衣にチャレンジしたいと考えている方は、品揃えが豊富な時、つまり、5・6月中に選んでおいた方が安心かと思います。
今日は、ホットな話題がいくつかあり、そのことを、この後に書き綴りたかったのですが、男物の着物の情報に作文を使い過ぎてしまったもので、明日以降に持ち越しさせていただきます。
記事をなんとか書き終えることができてホットしました。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。