総絞りの振袖から本物の価値を考えてみました

 早朝、成人式の着付けがありましてね~
着付けは私がする訳ではありませんが、店を開けて室内を温かくし、降り始めた雪のことも気になっていて、駐車場の雪すかしも考えておかねばなりません。
そんな状況の中で、昨夜は戻るのが遅くなり、おまけに、なかなか寝付かれず、2時間余りの睡眠しか取れませんでした。
お客様にご迷惑をかけることなく送り出すことができましたが、雪すかしに体力を消耗したこともあって、午後から頭がボーとして仕事が手に着かなくてね~
体が家に戻りたがっていた一日だったかもしれません。

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この映像にある着物は絞り染めの振袖です。
京都の絞り屋さんが染められたものですが、伝統的な技を駆使した高価な品で、着物の知識がある方であれば、憧れの着物の一つに挙げられるのではないでしょうか?
 

手仕事だけに熟練された職人さんであっても時間が用するだけでなく、量産が出来ないところに価値があるように思います。
また、着物を着なれない若い方には総絞りの振袖は体に優しく、軽くてシワにもなりにくく、着崩れも少なくて着心地のいい着物なんですね~
画像の振袖は幾つかの絞り染めも技を全体に組み合わせたこだわりの逸品です。
甘い色合いは清楚な女性を包みこみ、華やかさをかもし出すことでしょう・・・
振袖市場は、流行を追いかける価格訴求の商品に奪い取られた感がありますが、本物と言えるような古典の振袖は今も多く作られています。
振袖提案に物足りなさを感じていらっしゃる方、絞り染めも含めいろんな職先の着物を紹介することが出来るかと思うので、気軽にご相談ください。

それにしても、年が明けると、成人式を前にした方が、足袋とかストールなどの和装小物を探して尋ねてこられるのですが、最近は前撮りと言って、成人式前に記念写真を撮り終えてしまうもので、振袖関連の商材を買いにこられる方がほとんどいなくなりました。
店の営業が足りていないこともあるのかもしれませんが、何事も合理的になってしまって、時代の移り変わりを感じさせられます。
もっともっと、きもの専門店さんが着物の魅力を伝え、夢を売る仕事になっていかないといけませんね。
思考力も限界に来たみたいです。
家に戻り、今日の疲れを湯舟で流したいと思います。
では、お休みなさい。

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