◆
梅雨時になると、至る所で彩りを放つ紫陽花の花。
あまり気に留めることもありませんでしたが、お客様の軒先で、光と影にひっそり潜む、この額紫陽が私を見つめて離しません。
眼下にあたかも花火が上がったかのように見える大輪の輪に、その脇で瑞々しい新緑の色をした葉が囁きます。
「見てください。一番綺麗に見える私とご主人を・・・」
短い命を確かめるかのように咲いている美しさに心を奪われました。
この時期にしては珍しい爽やかな風が吹き、澄み渡る空に心を豊かにしていたからかもしれないが、草木の喜びの声が響く一日でした。
こんな日には、水色の色をした着物が似合います。
綿麻の縞柄に、爽やかな風に揺られるかのような白地にブルーの花びらの帯。
爽やかで初夏の着こなしと言えるのではないでしょうか?
軽くて明るい色が涼しさを呼び込んでいるのかもしれませんね。
話しは変わりますが、浴衣がここ数日の間にブレイクしていて、仕立てのやり繰りに苦慮しています。
ここしばらくこのようなことがなかっただけに嬉しく思っているしだいです。
この夏、浴衣を準備したい方はお急ぎください。
納期が間に合わないこともあるかもしれませんね。
つまらないことをいろいろ書きましたが、今日はこれにて・・・
お休みなさい。