或る方から届いたメール・そして音楽の柄でおしゃれ着をコーディネート

 或る方から、過去の音符柄のブログ画像を見て興味を引かれる内用のメールを頂戴いたしました。
返信のメールを書いている間に、ブログ記事にしてみたくなり、それを取り上げてみたいと思います。
途中からブログ記事になっているので、少し違和感があるかもしれません。
onnkakunogaranoko-dhine-to004.JPG
映像は記事に合わせて音楽柄をコーディネートしたもので、問い合わせをいただいた品とは違うもの
です。

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S様
お便りをいただきましてありがとうございます。
私が楽器や音符柄の模様が好きで、ブログで紹介するとご遠方からの問い合わせがあります。
特に草履の鼻緒とか帯〆帯揚げ、刺繍衿などの和装小物が多く、関心の高さを改めて感じているしだいです。
ところが近年、音楽関係のおしゃれな品が年々少なくなっていて、職先に新しい商品を作るようにけしかけているところです。
目に叶う品があれば、これからも紹介したいと考えているので、心に留まる商品があれば、遠慮なさらずご相談ください。
お客様の声がこの店の力になっていることを忘れないでくださいね。
                       きものふくしま 店主
 ≪このからブログ記事になっています≫

しかし、消費が低迷する中で、作り手は冒険することを恐れて、無難な路線へとかじ取りを変えているのが現状で、小売店として新しい風を消化できない難しさを感じています。
いずれにしても、これまでと違ったおしゃれな感性が和物に求められることだけは確かで、新しい切り口でチャレンジをしてみますが、なかなか道が開けないもどかしさがあります。
そのような繰り返しの中で、ファンを集めているのが「音符柄」です。
その手ごたえに、仕入先に出向く度には音符柄の商品を作って欲しいこと、職先の頼んでいますが、なかなか目に叶う商品と出会うことがありません。
そんな不満を口にする私に、「一緒に作品を作りませんか?」とまで言ってくれますが、なかなか踏み切れないままに悪戯に時間が過ぎて行っています。
評価をする立場と物作りの立場とでは、視る視点が違いますし、市場の声にも耳を傾けなければなりません。
それを形にする勇気が今の私にはありません。
そんな折に、加賀友禅で音符柄の帯を作らないかと提案をくれた担当者がいましてね~
数日前のことです。
作家さんを呼んで図案から相談し合ってオリジナル品として世に送り出してみないかとの具体的な提案でした。
イメージを図案にすることって簡単なことではありません。
だけど、作家さんと力を合わせれば形になるかもしれません。
そんなこと思った私は、合って話をする機会を設けてもらうことにしたんですね~
そこでどのような展開になるかは、私の気持ちしだいですが、楽器や音符柄には季節がなくて、音楽好きな人に受け入れていただける商材ではないかと考えています。
もしも加賀友禅で音楽好きの方の心を動かすことができる模様が作れたなら、物作りのクオリティーを高めるだけでなく私の力になることでしょう。
いただいたメールには、価格面のことも書いてあったので、そのことにも触れてみたいと思います。
お値段の方ですが、量産すれば一点当たりのコストも軽減ができますが、面白味というものが失われがちになります。
手にした人のこだわりも薄れ、販売見込みが外れれば、ディスカウントショップに流れることも考えられます。
そうなると、売るためだけの商品になり、心を映し出す音符柄とは言えなくなるでしょう。
その事よりも、流通の簡素化を図ることで販売価格を抑える企業努力が望ましいと考えてます。
着物愛好家の立場から変えて欲しいことが沢山あると思います。
譲れない部分もありますが、私たちはその声に真摯に向き合い、努力する姿勢と行動が求められています。
簡単には実を結ぶものではありませんが、情熱だけは失いたくないですね~
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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