依頼を受けて創った「三味線柄の帯」・その帯で着物コーディネートしてみました

 今日はお客様からご依頼を受けたオーダーメイドの帯の話をさせていただきます。
その方は三味線を習われていて、ある日のこと、三味線柄の帯が作れないかとのご相談がありましてね~
仕入れ先の多くが物作りをしているメーカーさんで、ご希望に添える品を創ることは難しいことではないので受け賜ることに・・・
お客様のご希望は、店で取り扱っているブロードをカットして模様を浮き上がらせたバイオリン柄やクリスマス柄が印象に残られていたのか、その職先で創れないかとのことでした。
何度か打ち合わせをして仕事に入らせていただいたのですが、その三味線柄の帯が昨日店に届きましてね~
お客様に仕上がりを確認していただくと、ご満足されたご様子で、これから仕立に入るところです。
その前に、ブログで紹介することは可能かを尋ねると、快く状諾してくれたもので、この場を借りていつものようにコーディネートしてみました。
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それがこちらの映像です。
三味線柄が映えるように薄地の着物でコーディネートしてみましたが、とてもステキでしょ・・・
世界に一つしかない帯だけに、ちょっと自慢したいところですが、私以上にお客様にとっては印象深い帯ではないかと思います。

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腹にはお客様が希望された尺八を持ってきました。
ここでは舞台に上がった時のことを考えて控えめな色の帯締めでコーディネートしてみましたが、黒字だけにいろんな色で楽しむことができるかと考えています。
そこで皆さんが興味を持たれるのは図案の創り方ではないでしょうか?
今回は和楽器の三味線ということで、形がハッキリしていたことから図案が創りやすかったように思います。
お客様のお話を聞かせていただいてから、その想いをメーカーに伝えると、数日後に図案を書いたものが店に届きます。
その図案をベースにお客様と相談をして微調整するわけですが、その過程を終えて決定した図案がこちらです。
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バチの向きと竿の長さを調整し、紙に書いた原寸の大きさを確認していただいてから、染める色を決めます。
その他の細かな工程は職先と相談をして事を進めることになりますが、この領域になると、職人さんにある程度任せた方がうまくいきます。
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三味線には2種類の刺繍を入れることに・・・
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尺八の穴にも刺繍を入れて形を整えることに・・・
相談を受けてから仕上がるまでに2か月近くかかったかと思いますが、オンリーワンの帯が出来上がりました。
お値段もリーズナブルな価格に抑えることができて良かったよ思っています。
このようにしてお誂え商品が創れた訳ですが、皆さんも創ってみたくなるんでは・・・
ここにはコミュニケーションがなによりも大切になりますが、いつでもご相談に乗れるかと思います。
頭の隅に留めておいていただければ幸いです。
この帯を注文していただいたS様に感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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