お客様からのオーダーメイド「加賀染めのお雛様のれん」

 上巳の節句(じょうしのせっく)と言えば雛まつりですが、お孫さんの初節句に加賀友禅でお雛様ののれんを用意したいとの相談がありました。
麻のれんは幾品か揃えてはいますが、シルクの生地で、それもお雛さんのオーダーメイドとなると新しく創らなくてはなりません。
過去に創ったこともなければ、加賀友禅のお雛様のれんを見たこともありません。
責任の重い仕事をお受けすることになりましたが、ある意味で血が騒ぐ仕事です。
だって、加賀友禅を取り扱う店は石川県にたくさん存在していて、その中からご指名をいただけたのですから、こんな光栄なことはありません。
そこで職先と相談をして描いていただけそうな作家さんを探し、その作家さんに全体像のイメージを伝え、描いていただいた図案をベースにお客様と相談をしながら制作をすることになりました。
その相談をいただいたのは昨年の12月のことで、何度か図案を描き直し、ご要望に沿う図案が出来上がったもので、お客様の承諾を経てここに紹介したいと思います。
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着物の生地幅を一巾とした三連幅の大きさで丈の長さは150㎝、ピンクのボカシに桃の花を上段に描き、中央に立雛を入れ、その両側に雪洞(ぼんぼり)と橘に桜。
一枚の紙に色を塗っただけのものなのに、見ているだけで気持ちが豊かになります。

一部、桃の花に修正が入りますが、お客様からOKをいただくことができたので、これからこの図案で染めさせていただくことに・・・
本来ならこのような仕事はクローズにすべきことかもしれません。
しかし、加賀友禅の着物もバブル期に比べると生産が随分落ち込んでいて、作家さんも苦しんでいるだけに、いろんなものが創れることを多くの人に知っていただく必要性があります。
依頼させていただいた作家さんの話では、お雛様を描くのは始めただと聞いていますが、ここに新しい販路を探り出すことができたとしたら、加賀友禅の振興にも繋がるかと思いここに紹介させていただいたものです。
協力をいただいたお客様に感謝したいと思います。
着物だあれ、和雑貨であれ、ありとあらゆる業界に新しいものが市場に求められている気がしています。
私たちは昨日と違う時間を欲しがるように、誰もが変化を求めていからで、小売業として生活者の欲求に応えていかなくてはなりません。
そのためにもいろんな業界を覗いて、心に響くものを見つけ出したいと思っていますが、これがとっても難しくて苦しめられています。
春を迎える準備を整えなくてはならないんですが、心に願いという求心力が足りないのかもしれませんね。
それではこれで閉店といたします。
お休みなさい。
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