西の空を見上げ「力をください!」と呟いてばかり

 店の奥で仕事をする机から西の空が望めます。
後ろの屋敷の瓦屋根の向こうに表情を変える空が広がっていて、来る日も来る日も、この西の空を見上げては友達のように呟く私です。
何も返事が返ってこないのに、感激したことや、不安に思うことや未来を語ることもあれば意地悪な天気を嘆くことも・・・
もう一人の自分が空に潜んでいるみたいに心の内を明かしています。
4月に開催する「卯月展」の案内を作り始めた私は、会の中身や案内の作り方をどうしたらいいもかと迷っていましてね~
そのことに悩んでいて、西の空を見上げては「力をください!」と呟いてばかりいました。
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私はイベントの案内を手書きで作るようにしています。
それは人肌が伝わる感じがするのと、言葉かわ湧き上がる想像の世界をとても大事にしているからです。

そんな私の作り方に写真を入れて具体的な商品を提示すべくたと苦言を制する仕入れ先の担当者がいます。
よきアドバイスだと受け止めてはいるものの、私には映像と手書き文字をコラボした構成ができなくてね~
外注に出す選択肢もありますが、そうなれば機械文字に頼らなくてはならないところもあり、どおしても踏み出せません。
本当に厄介な親父です。
そんな格闘の中で空を飛ぶことを夢見て筆とペンを持ち始めました。
「卯月展で何をしたいのか・・・」
「お客様の心を掴む言葉は何なのか・・・」
「会を覗いてみたいと思う演出をどうするのか・・・」
「そして、喜んでいただける会にするには・・・」
いろんなことが思い浮かび、その糸が複雑に絡み合いペンが動きません。
「どうしたらいいのか?」
度ごとに立ち上がっては窓際に体を寄せ、西の空を見上げ、「力をください」と呟く一日でした。
何をするにしても不器用で困ります。
それではこれにて・・・
お休みなさい。