催事の中での「サービス」って何なの?そして銀座で開催される「盛夏・単衣もの」の会

 現在4月の開催を予定している「卯月展」を構成しています。
この会は半年に一度、品揃えを増やして素敵な着こなしを提案する会です。
仕入れ先の協賛もいただいて「ふくしまワールド」を創りたいと考えているところですが、単に会を開いたからといって人が集まらないのが和装業界の現状です。
着物に対する関心が度が薄らいでいると言えるのかもしれませんが、会を開く以上は結果を残さなくてはなりません。
なので、お客様の気を引く商品の特集を組んだり、お得感を強調して会場に足を運んでいただく企画が不可欠になっています。
これは和装業界だけでなく、あらゆる業種に言えることかもしれません。
ここに会をプロデュースする悩みが存在しているんですね~
店の規模の違いとか、取り扱う商品や会の趣旨によって取り組み方が違ってていいのに、それが通用しない現状に頭を痛めます。
 
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悶々としている中で言葉のカレンダーに目を向けると、「見えざる契約が結ばれている」との一文が・・・
手に取って小さな文字を拾うと、
お客様は良い商品、サービスが提供されることをあてにして来店される。
店は誠心誠意これに応えていく。
これは、お客様と見えざる契約をしているようなもの。
その契約を決して反故(ほご)にしてはならない。
重たい言葉でした。

着物のことを詳しく知らない人が多くいるから、ここに私の店が存在しているのに、果たしてお役に立っているのだろうか?
そのことを問いかけたとき、「店作りに偽りがあってはならない」と、迷っている時には、いつもここに戻されるわけですが、ここに記された「サービス」って、いったい何だろう~
考え込んでしまいました。
何よりも綺麗な装いになることを一番に考えてお客様と接して来ました。
そんな私を応援してくださる仕入れ先がいて、私が考える着物の価値観を築いてきました。
趣向品だけに、同じ品が極めて少ない業界です。
家電製品のような製品と価格がセットになって世に送り出される商品でもなく、価格競争の次元とは立つ位置が少し違うように思います。
また身を削り価格で奉仕する催事は別の機会にあります。
それらのことを考えると、「お客様は良い商品、サービスが提供されることをあてにして来店される。」って何だろう~
卯月展の案内を構成しながら大切なことを探す一日でした。
さて、頭を切り替えて次なる話題です。
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昨日、東京銀座で「盛夏・単衣もの」の展示会の案内状が送られてきました。
お客様を対象にした会です。
日時は4月11日(土)・12日(日)で、会場が銀座コア3階「銀座コアホール」です。
これまでに関東圏の方に「夏物や単衣もの」の展示会のお誘いをしたことがないだけに、心が掻き立てられますが、その一週間後が「卯月展」の開催日だけに店の催事に集中したいと考えています。
しかしながら、目に触れて視野を広めることも展示会の楽しみ方かと思います。
興味をお持ちになられる方がいらっしゃれば、ご案内状を送らせていただくことは可能なので気軽にお申し付けください。
何か一つ形にしてみたいと思うと、考えることが多くて、時間もゆとりも失われます。
この様子では、春の陽気に浮かれるのはもう少し先かもしれませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。