こだわりを持つ振袖用の「帯締めと帯揚げ」・そして昨今の振袖市場

 今日は、あまりスポットが当たることが少ない帯〆と帯揚げの話題を取り上げてみましょう。
それも振袖に合わせる帯〆帯揚げです。
その前に振袖の話をさせてください。
振袖となると成人式を節目にご準備される方が多いかと思いますが、対象者となる方にはいろんなお店から振袖のDMが届いているのではないかと思います。
その打ち出し方は、ひと昔前と違って振袖のお手ごろ感と記念写真や着付けなどのサービスを加えたDMが一般的で、着物初心者にとってはとても都合のいいものになっているのではないでしょうか?
その流れはとどまることがなく、よく似た振袖が氾濫し、商品の質も低下して晴れ着という意味合いから かけ離れた世界へ行ってしまった気がします。
そのような振袖市場の中で満足できない方が増え始めていることを感じています。
話を戻しますが、振袖の見立てにおいて、帯〆帯揚げはコーディネートの色を整えるものになっていて、あまりこだわりを持つことが少なくなっています。
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ここにクレヨンのようにして並んでいるんは振袖に合わせる帯〆です。
振袖のファションを重んじた組紐タイプとはまったく異なるもので、帯飾りのようなアクセントもなく、シンプルな帯〆といえます。
ただ一つ変わっているのは、2色の色を持つ帯〆なんですね~
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どういことかといえば、リバーシブルで使える帯〆として作られたものです。
先の映像をもう一度ご覧ください。
重なり合う色が一本の帯〆となり、撚り房が左右違っているでしょ・・・
装いのコーディネートの色が合うことが前提ですが、季節合わせて色を変えて使ってもいいし、帯枕のところで捩じれば、正面の結び目を軸に左右に色を分けて使うことだって出来ます。
つまり、3通りの使い方ができる帯〆なんですよ。
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次に紹介するのは振袖用の絞り染め帯揚げです。
振袖に合わせる帯揚げとなると一般的には総絞りの無地が多いかと思いますが、こちらはちりめん地に部分的に数種類の絞りを加え、3色の色を入れています。
帯揚げとしての素材も変わっていますが、古典柄の振袖に合わせると素敵なんですね~
そして帯〆の色の合わせ方の幅が広がります。
ベースとなる色とよく似た色で帯〆の色を合わせてもいいし、帯揚げの中に使われているわずかな色を帯〆の色として使えば、おしゃれ感が増すコーディネートになることでしょう。
そのような意味で面白味のある帯揚げと言えます。
帯〆と帯揚げの色合わせはコーディネートの最後になるだけに、ここに紹介した品々がコーディネートに優れているという訳ではありません。
私が伝えたかったことは、帯〆や帯揚げにも こだわりを持つものが市場にはあることを知っておいて欲しくて記事にしてみました。
充分な説明ができなかったかもしれませんが参考にしてみてください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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