単衣の街着に猫柄が潜む着物コーディネート

 太陽が隠れ、スッキリしない肌寒い日となりました。
こんな日は売り場の品揃えとピントがズレルところがあり、来客も少なくなります。
お客様から相談をいただいている案件を一つ一つこなす日となりましたが、思っていた以上に仕事が進み、この後は投稿を残すだけとなりました。
今日はこの時期の街着をコーディネートしてみました。
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選んで着物は猫柄が描かれた紬地で、一方付けと言って、猫ちゃん逆さまならないように模様を入れた着物です。
紬の小紋柄でもあって、附下のような特徴を兼ね備えたおしゃれ着なんですね~
後ほど、上前の画像を大きくしたものを紹介させていただきますが、紬地の名古屋帯でカジュアルな雰囲気を出してみました。
静かな装いですが、味があっておしゃれでしょ・・・

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この画像が上前の猫ちゃんの模様です。
遠くからは猫柄になって見えませんが、こうして近づくと「猫がいるんだ~・・・」。
このギャップが面白いと思いませんか?
猫好きな方にはコレクションとして手にしたい着物かもしれませんね。
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カジュアルなのに品の良さもあることから、こちらのバッグを合わせてみました。
スリムな横長で、持ち手が帯〆の組紐を使っているところに面白味を感じています。
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そしてラフな感じのおしゃれ下駄でまとめてみました。
鼻緒にパンダの模様が入っていて、ここにも遊び心を伝えるものがあります。
いかかでしょう・・・、楽しい気持ちが湧き上がってきませんか?
装いの色合いを白茶系でまとめただけで大人の魅力を感じますが、そこにもう一つ面白さを加えた着こなし方です。
着物で遊んでみたい方に、私の店からの提案として紹介させていただきます。
明日は亡き母の納骨をすることから、店は午前中だけの営業とさせていただきます。
母の日から一週間過ぎた日となりますが、感謝の気持ちを伝えることができればと思っているところです。
こうして私は元気に生活を送っていますが、いずれ私も妻や母のもとへと旅立つ時が訪れることでしょう。
健康でいられるだけに想像することができませんが、ゴールに向かって生きているとしたら、この世に何か一つでいいから生きていた足跡を刻んで去って行きたいものです。
この世に命をいただいたということは、命を無駄使いするために生をいただいたのではないように思います。
知識と経験を積んで自分にしかできない役割を与えられたとしたら、小さな花でもいいから納得できる花を最後に咲かせたいですね。
一言では語れない生と死。
時にはそのようなことを考えてみることも大切かと思います。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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